遠心式加湿器とミストシャワーとは

ミストシャワーと遠心式加湿器を販売。実際の使用例などを紹介します。

中国が資本投下した印刷会社

2010年06月04日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス

滝ノ入・ローズガーデンの投稿記事に対して、そのそばにお住まいの方から、これまでの印刷関連会社が中国の企業に買収されたか合弁を作ったのか中国系の会社になり会社を辞められたが、中国系の会社になってどうですかとのコメントを頂きました。  (下の写真の印刷機は本文とは関係ありません。)4       

          


実は私も以前は印刷する機械を製造する会社で海外営業、主に中国との営業を担当していました。
その会社はアメリカ資本100%の日本子会社で、私がその会社を辞めた後に、アメリカの親会社の発行株式の35%ほどを中国企業が買い占めて、現在は更にその比率が増えて、親会社には数人の中国人が役員になって、経営に参加しているとの事です。
日本の会社にはまだ中国人の役員はいませんが、時間の問題で日本にも参画してくるものと思います。

印刷機械製造会社ではアキヤマ印刷機が中国100%の会社であり、その他にも中国から狙われている会社もあると聞いています。
アキヤマは残念ながら業績が芳しくなく、近いうちに茨城の工場を閉めて、埼玉県の以前私が勤めていた会社の工場に移ってくると聞いています。

私は仕事柄中国の印刷会社や印刷機製造会社と関係が深く、経営陣ともお付き合いありますが、中国の経営者に対して感じる事は:
・経営陣の若さーー30歳代、40歳代が主流で、60歳以上の方は非常に少ない。
・判断が早いーー若い経営陣のせいもありますが、その場で判断される事が多い。
・厳罰主義ーー仕事上でミスや間違いをした部下、社員には即解雇を含めて、
         非常に厳しい。

従って、業績が下向きの日本の会社に中国の資本が投下されると、劇的に回復する可能性は大いにあります。
それは、中国人の経営者を支えて補助する日本人の能力や考え方次第だと思いますが。

 


「騙す」に対する認識の違い

2010年06月01日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス
東南アジアで営業の仕事をしていると、相手の会社はそれぞれですが、担当者・責任者は殆ど華僑系というのが実情ではないかと思います。
インドネシア、マレーシアにしても、オーナーはイスラム系の地元の会社でも、実質的な責任者は華僑系の場合が多いです。

真面目な日本人が初めての相手とビジネスを行なう場合、相手も真面目と考え、「自分が騙すつもりがないのだから、相手も騙すつもりはないだろう」と考えるのではないでしょうか。
「ビジネスとして成立するか」と、相手の言い分を検証するでしょうか、最初から「騙される」危険性というものは、それほど抱いてないと思います。

ですから何か人を欺く行為があった時は、日本人は基本的に「騙したほうが悪い」という考え方をします。

しかし、華僑系の人は違います。
「騙された方が悪い」と考えます。
これは華僑系特に中国人の根底に、「相手を疑わず素直に受け入れるのは危険だ」という認識があるからです。
そして、相手の嘘を見抜けないのは、知識の足りなさ、ものを見る目のなさ、自分の力不足のせいだと考えます。

これには中国のこれまでの長い歴史に関係があるのではないでしょうか。
盛隆を誇っていた政権が機能しなくなると、別の勢力が政権を奪うという歴史が続いて来ました。
勿論昨今の東南アジアのどこかの国のように、一年足らずで自ら政権を放り出すという国では、このような発想は出ないと思います。

では、華僑系の人は「騙されない」ためにはどんな自衛策を取っているのでしょうか。
それは、「知らない人(信頼していない人)からものを買わない」という基本的は方法です。
自分が信頼できる人や信頼できるお店で、商品を買うことを心がけています。
どんなに他店より価格が安くても、、人気や評価が低い(信用出来ない)店や会社では基本的に買う人は少ないです。

会社の顔である営業担当者はまずそのことを心がけ、相手の会社からの信用を得る事が、営業の第一歩になります。

北京 虹橋市場
写真は偽物商品をメインに販売している北京の虹橋市場です。
これだけ大きなマーケットですので、中国政府も偽物販売は公認していると思われます。
中国人は買物する時に、偽ブランドをつかまされても、「自分が悪い、見る目がなかった」と考えます。
これが、偽商品が出回る一つの悪い要因だと思いますが、段々と偽商品が出回っても「騙されなければ問題ない」と思うようになってきたのでしょう。

東南アジアと中国ビジネス コンサルタント

これから中国への進出をお考えの企業様のお役に立ちたいと思っております。

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