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And This Is Not Elf Land

ブライトン・ビーチの思い出


なぜか、ニュー・ヨークへ来て、マトリョーシカを買ってしまった


NY滞在中は「最悪」の天気で、ブルックリンのサンセット・パークからマンハッタンの絶景を眺めることは今回も不可能。それで、コニー・アイランドに隣接するブライトン・ビーチに足を延ばしてみました。

ブルックリンの南に辿り着くまでの寂れた車窓の風景(ブルックリンでは地上を走る区間が多い)には少々慣れたみたいで(?)最初に通ったときほどの「衝撃」はありませんでしたね。特に、ユトレヒト・アヴェニューのあたり。ブルックリンにしては自然が残っているのですが、荒れ果てた原っぱがそのままになっています。「寒々とした風景」というのは、こういうものなんだろう…と思うような。そんな中にも「漢字」の看板がぽつぽつ見てとれるのが、何だか凄い…乗降客も東洋系が多い。

ブライトン・ビーチのウッドウォークはコニー・アイランドから続いています。向こうに、観覧車が見える。午前中ですが、散歩やジョギングを楽しむ人が多い。ビーチと大通りのブライトンビーチ・アヴェニューの間には、特徴あるレンガ造りのビルディングが立ち並んでいます。同じブルックリンのパーク・スロープの風情とはまた別な、やわらかくて温かい色彩、そしてデザイン。








二―ル・サイモンの戯曲『ブライトン・ビーチの思い出』の中では、このコミュニティーの様子が生き生きと描写されています。(この作品は、この秋にBWで上演される予定になっていなかったでしょうか?)かつては、ユダヤ系、アイルランド系、ドイツ系が肩を寄せ合うようにして暮らしていました。歌手のニール・ダイアモンドもここの生まれだそうです。

最近は主にロシア人のコミュニティーとなっています。話されている言葉はロシア語で、ロシア料理の店も多い。私が訪れたのは午前中だったこともあって、殆どの店はまだ準備中でした。ロシア料理の食材を置いている店なのでしょうが、やたらとinternationalという言葉を使っているのが、なんかおかしい(笑)




ドラマの「サードウォッチ」などを見ていると、ロシアン・マ○ィアの拠点としてブライトン・ビーチがよく出てきて…「行って大丈夫なのか」なんて、ちょっと尻込みしたのですが…「マ○ィアが怖くてJBのファンやってられっか!?」と開き直って(?)行ってみました。またひとつ、NYのコミュニティーに触れることができて良かったですよ。ブライトン・ビーチは、パーク・スロープみたいに偉ぶってない(?)ところがいいですね。

温かみのある家並みです。




「英語の本を売っています」との看板が掲げられている書店があったので入ってみると…ざっと見渡したところ、殆どロシア語の本なんですが(?)他にはMade In Russia民芸品類も置いてあり、おびただしい数のマトリョーシカがっ!

やばい…

何が「やばい」のとかというと、私は昔からマトリョーシカに弱い(?)私自身は「人形」類は苦手で、絶対に部屋に人形を置かない(…っていうか、人形を置くのが「怖い」)しかし、マトリョーシカにだけは、不思議な愛情を感じていまして(…)結局、昔から「入れ子」みたいものが好きだったんですわ。5ミリ違い程の折り紙で入れ子を作り、箱を開ける度にさらに小さいものが中から出てくるという、そういう「体験」というのは、どこか心が躍り、精神の安定をもたらすようなところがありましてね(ハハハ)

で、棚からこぼれ落ちそうに並んでいるマトリョーシカの集団を見て、萌えないはずがないじゃありませんか!?

きゃ~、楽しいわっ!!

コメント一覧

master of my domain aka Elaine's
brown potさま、こんにちは!
例のユージンが登場する映画は未見なのですが、やはりNYが舞台の映画というのは、建物の一部が映っただけで「ああ、ここはきっとあの辺りね」と見当がつくのが凄いところだと思います。
まだまだNYには魅力がいっぱいです
brown_pot
マトリョーシカ、かわいいです!
ブライトン・ビーチの建物群、とても味がありますね。レンガの色調や積み方がとても美しく感じられました。海のこちら側にも土地の歴史と人々の生活が伝わってくるようです…。
ニール・サイモンの“ブライトン・ビーチ三部作”のうち1作目と2作目は映画にもなりましたね。写真を拝見しながら、こんな風景が出てきたことを思い出しました。
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