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And This Is Not Elf Land

JERSEY BOYS : 初めてフロント・メザニンで観た♪





JERSEY BOYS(ジャージー・ボーイズ)ファンの「夢のまた夢」、メザニン中央最前列シートをゲット!

わ~い、極楽極楽…インターミッションのとき、後方の席のオバサンが「あなたの席、羨ましいわ」と声をかけてこられましたが…

「私は、いつでも観られるところに住んでいる人の方が余程羨ましい!」
(はいはい…)

とにかく、メザニンからは、イメージになっているこの絵がそのまま観られるんですね。(トップの写真は、初鑑賞の時に購入した3点セットです。シカゴ・プロダクションとは直接関係はありません)オーケストラからは、ドラムセットの陰になって、4人の後ろ姿が完全には見えない(でも、考えてみれば、ここのシーンは、ドラムセットを表に出さないで、これと同じ絵がオーケストラからでも観えるようにしとけばいいのにね~)(考えすぎかもしれないけど、どこか作為の匂いがする…?)でも、実際にそのシーンが来ると、「キャッホー!!!」と叫びそうになりました。メガワット級の笑みがこぼれていたと思います。(もう、相手の思うつぼだね…)

で、メザニンから見ると、舞台に細かく色分けされた目印がたくさん付けてありまして、これは小道具を移動させる際のものでしょう。こんな何でもないことにでも「おおっ!」と感動してしまった(ハハハ)

出演者がテーブルなどの小道具とともに登場するというのは、古くはアーサー・ミラーの「セールスマンの死」にも見られる手法で、あそこでも確かウィリー・ローマンのオフィスのシーンで、雇い主がテーブルとタイプライターを持って登場するはず。当時はずいぶん斬新に映ったそうです。過去と現在を自在に行き来する表現方法も「セールスマン~」にも見られるもので、それによって、観ている側は、過去が重なり合って現在があることを実感できるわけです。

メザニン云々という話とは直接関係ありませんが、(過去未来という話のついでに…)今回改めて「上手いな~」と思ったのは…

「君の瞳に恋してる」「Walking My Way Back to You」で盛り上げた後、フランキーが「ニュージャージーの夏は蒸し暑くて、息もできないような日が続く。そして、突然にすがすがしい朝がやってくるときは、僕たちはこの世に生まれたことを神に感謝するんだ…」という内容の、ちょっとこれまでとは異なる視点の話を切り出します。そして、お母さんがよく口にしていたというイタリアの諺This two shall pass(良いことと悪いことは一緒にやってくるというような意味)を口にしながら受話器を取ります。もう、それは「何か悪い知らせ」だと既に暗示したうえで話が進むわけで…。

「展開が読めてしまう」と言えばそれまでですが、でも、スーパーヒット曲2曲の後、何の前触れもなく、直ぐに電話のベルが鳴って悪い知らせが入る流れだったらどうでしょう?それでは、おそらく、これほどに観る人の心を捉えなかったのではないでしょうか?全て(ある意味)準備したうえで「悪い知らせ」を受け取る(それも、2度のベルと台詞のタイミングが完璧)という、この進行というのは、あらゆる小さな過去の積み上げが現在を作り、そして未来に繋がる…というこの作品のテーマをそのまま象徴しているようで、まさに「全身に痺れが走る」わけですよ。(まぁ、「ファンだからだろ」なんて言われてしまえば、身も蓋もないんですけどね)特にメザニン席から見ていると、自然に「天上からの視線」になってしまって、またまた格別の感動がありました。


しかし、これ…見れば見るほど、来日公演と言っても簡単にはいかないだろうな~(またその話か)という思いが増すばかり。

舞台がシンプルだとは言っても、細かい部分は計算し尽くされているし、なにせ「台詞」が多い!それと、訳しにくい表現も多いし(“Tommy, it’s a sign!”とか…あそこまでの爆笑を誘う日本語訳って?…まぁ、私が心配しなくてもいいんだけど)

噂では、ベガスのプロダクションが、ファントムのように90分前後の縮小版に移行するかもしれないなんて言われてるんですが…来日もそれだったら嫌だとか…(昔から「先走った心配」が得意な私なので、まぁ聞き流してください…笑)そんなんだったら、むしろ、フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズの「来日」を望みますよ。

あらら…
「メザニン席」云々という話からまたそれてしまいましたが、まだ疲れが残ってることですし…、何の軌道修正もせずに、もう寝ます(笑)

コメント一覧

master of my domain
heatherさま、昔の記事は誤った解釈も多いし、けっこう無茶苦茶書いてますよね(汗)OBCで観たのに「こりゃ、来日無理」みたいなこと書いてますし(後に、リック・エリスにメールまでする)コーリー・グラントも、フランキー・ヴァリに顔が似ている以外、たいして印象に残ってないような書き方ですよ(後に、○回ぶっ続けで観る)
来日は、今、北米でシットダウンしているシカゴ、ヴェガス、トロントのうちの一つが撤退したら、それがワールドツアーに出るのかな??なんて勝手に予想してますが…
本、残念でしたね。1週間前に聞いていたら、劇場で買ってきてあげたのに…とにかく、劇場になら確実に売っています。とても装丁が綺麗な本ですよ。
heather
おー、その席からちょうどイメージ通りの「絵」を見ることができるんですね。確かにその席に一度は座ってみたいかも!でも席よりも、確かにそこに住んでいることのほうがうらやましいですが(笑)
初JBのあと、Elaine'sさんのJBに関する記事を全部読み直したのですが、ストーリー進展にほんとに緻密な計算のあるミュージカルだなと、改めて思いました。
Xanaduが来日公演をするぐらいだから、JBが来ても全然おかしくない、というかXanaduと比べるなんて失礼ですが、劇場の字幕には文字数に相当制限があるので、やっぱり自分で台詞を読み込んでおかないと楽しめないですね。
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