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And This Is Not Elf Land

A Little Fall of Rain



豪華な出演者でも話題になったLes Miserables(レ・ミゼラブル)in Concert。ハリウッド・ボウルで上演中。でも、なんで日本のお盆の時期にやるかな~

それよりも、エポニーヌが亡くなるシーンで歌われるA Little Fall of Rain…このときのマリウスって、こんなに「ボ~ッ」としてましたっけ!?

順を追っていきましょう

今回のコンサート、1996年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた10周年コンサートを凌ぐものになるのだろうか?DVDとか出るんだろうか?…なんて、気になって仕方がなかったのも、マリウス役でJERSEY BOYSのジョン・ロイド・ヤングが出るからなんでありまして…だいたい、私は昔から、ルックスはそこそこで(すいません)、高い声が出て、母性本能をくすぐるような雰囲気の人に弱い(!)

今回も、関連サイトでリハの様子やインタビューなどを見ては、一人でニンマリしていたのでした。(他人には見せられない姿ですよ)ただね、「マリウスなのに声が裏返るんじゃないか?」とか、「アンジョルラスと身長差がありすぎないか?(力づくでグループに入れられたように見えないか)」とか、「(イタリアン・スーツじゃなくて)フランス貴族のお坊ちゃまコスチュームは大丈夫なん?」なんて「心配(?)」も尽きなかったわけで…

で、正直に申告いたします。
とあるサイトに早速出ていた幾つかのシーン、見てしまいました。

まず、思ったのは…エポニーヌのリー・ミシェル、上手い!!!彼女が出ていたSPRING AWAKENINGの方は(まぁ、私の年代が観るショーでもなかろうと)ノー・チェックだったんですが…こんなに素晴らしい人だったのですね。豊かで情感に溢れていて、聴く人をたちまち引き込んでしまう声。10周年のレア・サロンガのレベルに達していますね。

ええ…で、相手のジョン・ロイド・ヤングね~
このA Little Fall of Rainのときのマリウスって、こんなに「ボー」としてましたっけ(笑)「あれっ、もしかして歌詞忘れた?」なんて心配になってしまって…(もう、授業参観の親ですよ…笑)舞台のときは、このシーンはちょっと緊張が緩んでいるときで、俳優一人一人の表情を注視していなかったんでしょうね。あんまり記憶がありません。

それでもって、気になって仕方がなくて、10周年記念コンサートのビデオを久々に引っ張り出して、このシーンをチェックしてみました。このときのマリウスは、かのマイケル・ボール。やっぱ、いい声してますね~♪…で、表情は…やはり「ボーッ」としてました(?)

考えてみますれば…マリウスは、優しくて善良であるけれど、基本は世間知らずのお坊ちゃま。学生グループに入ったのも、コゼットと別れなければならなくなって、半分自暴自棄になったのが「主たる動機」みたいなもんだった。傍にいるエポニーヌが自分に思いを寄せていることにも気付かずに。

そして、あの悲劇。
実ることはないと知りながらも、自分への愛に殉じたエポニーヌを抱いても、ただ混乱して、うろたえるだけだったのでしょうね。このシーンでのマリウスは、エポニーヌの自己犠牲愛を受け止めきれなかったのでしょう。でも、ここから彼も内面的に成長していくわけです。

しかし、このような大切なシーンを「ちょっと緊張が緩んでいるときで…」などと、ぬけぬけと語るなんて~私も、わざわざ劇場に足を運びながら何をやってるんでしょうか(苦笑)ジョン・ロイド・ヤングのマリウスに接していなければ(もとい「盗み見していなければ」)、分からなかったことでありましょう。それだけ、ジョン・ロイド君が真摯にマリウスを演じていたわけで…(「歌詞を忘れたのか?」と心配になってしまうくらいに)

ぜひ、DVD出してくださいねっ♪

ちなみに、当たり前ですが、ジョン・ロイド君の声は裏返っていませんでした~
One Day Moreの"My place is here, I fight with you!"では、力強く伸びる「表の声」もなかなのもんでした。

Empty Chairs at Empty Tablesに至っては…はっきり言おう!…マイケル・ボールに勝っている(!)この曲のような、派手さのない、淡々とした鎮魂歌は実力の見せ所なのですよ。中盤、胸が張り裂ける思いで歌う"The very words that they had sung Became their last communion"は圧巻。鳥肌でした。

とにかく、ハートに届く歌い方(演技)ができる人ですね。

コメント一覧

master of my domain
はる様、こんにちは!

いやいや…先の週末は「ひとり祭り」をやっておりましたよ

私自身、昔から、「表現力で圧倒するタイプの人」よりも、「偏屈な職人さんのように確実に表現する人」のほうに惹かれるようなところがあって(三大テノールでもホセ・カレーラスが一番好きだったりする)そういう意味でも、JLYはかなり好きなタイプです。(「そういう意味で{も}」がミソだったりする…笑。実際は母性本能くすぐり系に弱いだけかも)でも、そういう個性が通用するには、高い技術と内面的な魅力が不可欠だと思うのですが、そこもちゃんとクリアしてるから凄いんですよね。

然るべき時期になれば、役者としての更なる飛躍のために、汚れ役などもやればいいと思いますが、彼なら難なくやりそうな気がします。とにかく、Empyu Chairs~はちょっと末恐ろしくなりました。(しかし、あのガウン姿はOh What a Night!のボビーを思い出すな~
はる
きゃ~!!
写真は何点か見てたんですが、映像も出てるんですか?それは見たいっ!!
「A Little Fall or Rain」では、エポニーヌはマリウスの為に自分の死を捧げる強さがあるのに対して、マリウスはエポニーヌの死を目の前にしてうろたえてる感じですよね。

リー・ミッシェルは「Spring Awakening」でも印象的でしたよ。可愛かったですし。JohnがBlogとかでよく「Spring Awakening」は良い!と言ってたんで、彼女との共演は嬉しかったでしょうね。しかも自分に惚れてる役だし(笑)

Johnの歌い方って歌詞を台詞の用に歌う感じがしませんか??彼と他のFrankie役者とを比べるとJohnの歌い方って歌詞をはっきり、伝えるように歌ってる感じがするんですよね。なので、そう言った意味では他の役者の歌い方の方が本家には近い感じもしますが、伝わってくるのはJohnの歌い方なんですよねぇ。
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