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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 7-22 The Invitations(イケナイ人生リセット)



SEINFELD(となりのサインフェルド)7-22、The Invitations(招待状は最後の砦)から

The Invitations Ⅰ
The Invitations Ⅱ
The Invitations Ⅲ

この脚本を書いたのはLarry David。
On air終了直後、Larryはママから電話があって、しっかり「説教」された…と言っていました。(「なんてコトをしたのぉ~!!」…なんて)TV局にも抗議の電話多数。

また、2001年のテロから間もない頃に起きた炭疽菌事件のときには、このエピソードを思い起こす人も少なくなかったとか…実際、炭疽菌パニックの真っ只中にこのエピソードの再放送予定が入っていたのだけれど、TV局の判断で、別のエピソードに差し替えられたそうですよ。

一方、Susanを演じたHeidi Swedbergは「不謹慎な話だから面白かったのよ」と当時を振り返って、屈託ない表情で語っています。(しかし、彼女…SEINFELD出演時と比べると10キロは太っていると思う…)


さて、Jerryは自分とそっくりの女性Jeannieと「勢いで」婚約してしまったものの、今度は「あまりに自分とそっくりすぎて」イヤになってきていました。

JERRY: All of a sudden it hit me, I realized what the problem is; I can't be with someone like me.. I hate myself!! If anything I need to get the exact opposite of me....It's too much. It's too Much I can't take it ...I can't take it!!!
(突然、イヤになったんだ。気付いたんだよ、つまり、僕は自分そっくりな人となんて一緒にいられないんだ。僕は自分が嫌いなんだよ。いずれにしても、僕には自分と正反対のものが要るんだ。もうたくさんだよ!もう耐えられないよ、こんなの!!)

…なんて、George状態に陥っていました。
そんなとき、Georgeから「Susanが病院に運ばれた」との電話があり、Kramer、Elaineとともに病院へ駆けつけました。

ちょっとおさらいしておきますと…SusanはGeorgeが選んだ安い封筒に結婚式の招待状を入れて発送しようとしていたところ、突然倒れてしまったのでした。

医師がやってきました。(トップの写真)

DOCTOR: Excuse me , Are you the husband?
(あなたが旦那さんですか?)

このドクター、The Junior Mintに出てきた人ですよ。
例の、手術中にジュニアミントが体内に入ってしまったというエピソード。
これ↓このおバカさ加減が好きで写真を何度も使う…



とにかく、このドクターの顔を見ただけで、もうクスクス笑いが起きてしまうのですよ

GEORGE: Well , not yet.. Fiancé.
(いや、まだ結婚はしてないんですが…婚約者です。)

DOCTOR: Well , I'm sorry.....She's gone.
(お気の毒です…逝かれました…)

GEORGE: .........What's that?...
(はぁ?)

DOCTOR: She expired.
(亡くなられたんです。)

GEORGE: ...Are you sure?
(確かなんですか?)

DOCTOR: Yes , of course.
(もちろん)

GEORGE: So.....She's dead?
(彼女が死んだ?)

DOCTOR: Let me ask you ; Had she been exposed to any kind of inexpensive glue? We found traces of a certain toxic adhesive commonly found in very low priced envelopes.
(ちょっとお尋ねしたいんですが…彼女は何らかの安い糊に触れたコトはありませんでしたか?私たちは安い封筒によく使われているある種の毒性がある糊が原因だと突き止めたんですよ。)

GEORGE: Well she was sending out our wedding invitations.
(ええ、彼女は結婚式の招待状を発送しようとしていたんですよ。)

DOCTOR: That's probably what did it.
(おそらく、それが原因でしょう。)

GEORGE: We were expecting about two hundred people...Well...Thank you , thank you.
(僕たちは200人もの人を招待するつもりだったんで…そうですか…お世話になりました。)

このあたりは、観客のクスクス笑いが絶えないんですよ。大っぴらに笑うわけにもいかないし…でも可笑しいし…という感じ。ここのJason Alexanderの演技は、ストレートプレイの舞台経験が豊富なこともあって上手いです。

で、Georgeはロビーにいる仲間のところにやってきました…

彼らの反応は…

ELAINE: I'm so sorry George
ここで観客は笑う

JERRY: Yeah! me too
ここでも笑う

KRAMER: Poor Lily..
ここで爆笑!!

ホントにもう…いいんですか~(笑)


特にKramerは、このエピソードの最初から、SusanのことをLilyと呼んでいるんです。何のことはない…「何となくLilyって感じだから」なんだそうですが、Susanは「私の名前を間違えるような人は結婚式には招待しない!!」と怒るのです。ま、どっちにしてもSusanはKramerに対しては腹の立つことがたくさんあるはずでよ。(参考記事はこちら)

とにかく、このKramerの「Lily」はここに繋げるためのものだったかな…って感じがします。

そしてJerryは

JERRY: WE HAD A PACT!!!
(協定はどうなるんだよ!!!)

ここで終わらないのがSEINFELD、数日後、最近知り合った女性Marissaに電話をするGeorgeの姿で終わります。

GEORGE:... Anyway.. hum I got the funeral tomorrow but huh.. my weekend is pretty wide open and I was wondering... Hello...Hello..
(で、とにかく明日がお葬式なんだよね。でも、なんていうか週末はなにもすることがないんだよ…だから君、もしヒマなら…あっ、もしもし{電話は切られてしまう})


人生をリセットしてしまいたい
そう考えてしまうこと…ありますよ。
でも、独り身でいるときならともかく、家族のある立場で「人生リセット」を考えようとすれば、どうしても「罰当たりな」仮定にぶつかってしまう…まさか、とんでもない、何考えてるんだろ?!と打ち消してみても、心の底の底では…なんてこと、ありませんか(笑)

こういうところを露に見せてしまうんですからね。これを観てどう感じるかはそれぞれだと思いますが、私は面白いと思います。
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