元の記事はこのまま掲載しておきます。
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昨年11月にブロードウェイ開幕10周年を迎えた「ジャージー・ボーイズ」を取り上げて以来、ブログ更新をサボっていまして…日本版公演を控えてこのミュージカルが再び注目を集めているところでもありますし、またちょくちょく更新します（がんばります～）
11月にめでたく10周年を迎えた「ジャージー・ボーイズ」ではありますが、グロス(興行収入)が芳しくないのは相変わらずで(汗)ファンとしては気が気じゃない状態が続いています。
昨年夏あたりから数字が悪くなってきてはいるんですが、それでもプロダクションとしては客の呼べるスターを起用するわけでもなく（「シカゴ」はこれで食いつないでいる感じですが）冬季限定の超ディスカウントなどやったりはしてますが…まぁ、これで何とかなっているのかな～とは思います。
クローズするなら、まずベガスからでしょうしね…(なんか暗い話だ)
あとは、平日の公演を減らして日曜夜に一公演もってくるとか、あるいは多くのショーが休む月曜日にやるようにするとか～まだまだできることはあるとは思います。実際に、週末は相変わらずの賑わいのようですし。
週末には地元のファンがたくさん集まるのに対して、平日のお客さんというのは、どうしても観光客が多くなるでしょう。このあたりを考えると、やはり「映画がコケた」というのが痛いですね。映画版は日本でこそ大好評でしたが、ニューヨークへの観光客として多数を占めているはずの中南米、ヨーロッパでは殆ど注目されませんでした。せめて、日本の観光客がブロードウェイで観る定番ミュージカルの一角に食い込んでくれればと思います。（以前と比べると、日本人客は飛躍的に増えているとは思います）
まぁ、いずれにせよ、そろそろお客さんが集まりそうな有名スターを起用する案もアリかもしれません。
てなわけで、これからブロードウェイで「ジャージー・ボーイズ」をご覧になる方は、基本、当日券ありますから、良い席でしっかり楽しんでくださいませ。
暗い話ばかりしていますが、昨年末に面白いニュースもありました…。
ブロードウェイでは、毎年チャリティー募金をしていて、各劇場でカーテンコールの後に俳優たちが募金を呼び掛けたり、終演後にロビーに募金箱を手に立っていたりするわけですが、昨年の「ミュージカル演目毎の募金額ランキング」では
1位 「ブック・オブ・モルモン」(6年目の今も完売が続いている大ヒット作)
2位 「ハミルトン」（8月にオープンした、化け物的大ヒット作）
で…3位が「ジャージー・ボーイズ」ですよ（！）
えっ？
興行収入では下位グループにいるのに、お客さんからの募金額はトップ3に?!
びっくりぽんや～
これにはいろいろな理由が挙げられると思いますが、まず「地元客率が高い」ということでしょうか。ブロードウェイの劇場で募金を呼び掛けているのをご覧になったことがある方はいらっしゃると思いますが、やはり観光客の人たちにはちょっと馴染みがなくて協力しにくかったり、あるいは、「旅行中で、お金に余裕がない」という方もいらっしゃるでしょう。地元のお客さんであれば「毎年恒例の募金」という感覚ででしょう。とにかく「ジャージー・ボーイズ」は「地元客が多い」のは今も昔も変わらない傾向のようです。
2番目には、「中高年のお財布にゆとりのあるお客さんが多い」ということがあるでしょう。客層が若い「ウィキッド」「マチルダ」などはランク外。
また「リピーターが多い」というのも理由として挙げられるのではないかと思っています。リピーターであれば、ショーそのものへの愛着もあるでしょうし、お馴染みの俳優さんから寄付を呼び掛けられれば、やはり協力しようとする気持ちになるでしょう。
しかし、いくら一年中多くの人々で賑わうニューヨークとは言っても、地元客が中心で10年以上の興行を続けるのは簡単ではないでしょうし、映画化というのはミュージカルの知名度を上げて世界各国から幅広い年齢層のお客さんを呼び込むチャンスだったのに…本当に勿体ないことをした～というのが「舞台版ファン」の正直な気持ちですかね
とにかくですね…TripAdvisorのニューヨーク人気ミュージカルランキングでも「ライオンキング」に次いで2位ですし、まだまだ人々を魅了し続けてくれることと期待しています。
