教育の政争の具には昔のまま

卒業式来賓、校長が選別　都立高　恩師も「お断り」(朝日新聞) - goo ニュース
これらの記事は、教育の今日的な状況を露骨に示したものであることがよく分かる。式典参加に会場内の座席数の制限があって、際限なく来賓招待としないことはよくあるが、卒業生に関係した職員や教員、元校長に制限を加えていたとは、あきれ果ててものが云えぬ。

残念ながら教育界の管理職や教育行政の全てではないが、一部以上に教育は、次世代の人間を育てるためで、自分たちの趣味や利害を進めるためではないことが分かっていないのではないだろうか。

公正、公平にものを見る目が曇りきっているように思われる。残念なことだ。余りにも行き過ぎるようなら、訴訟も辞せつである。議員の出席にも与野党の関係者への招待に偏りがある。共産党議員には招待状の送付を取りやめにした校長もいるらしい。

こういった教育の政争の具に化は、戦後随分と神経を注がれていたのだが、最近は戦争そのものを肯定し、戦争への政治責任はどこへやら、あらゆることが、押しつけによるものだと片づけている。

非国民と呼ばれる善良な校長が、排斥され、弾圧される時代となるであろう。