歯科さんの日常

空いた時間を使って、少しサボっていた各歯科機器のアップデート作業.

根管治療の成功率

2019-09-20 17:38:10 | OBD2
根管治療の成功率は、術前のの状態に大きく影響されます。Sjogrenらによれば、成功率は以下のようになっています[1]。

成功 総数 成功率
(1) 健康歯髄 69 72 96%
(2) 歯髄炎 188 195 96%
(2) 歯髄壊死 102 102 100%
(3) 根尖病変のある歯髄壊死 176 204 86%
(4) 再根管治療 169 204 98%
(5) 根尖病変のある再根管治療 58 94 62%
不明 9 9
総数 771 849 91%

この表からわかることは、病変のある歯「(3)、(5)」の根管治療の成功率は低くなるということです。さらに病変のある歯だけを見てみると、再根管治療の歯(5)の成功率は、初めて根管治療を行なった歯(3)の成功率よりも低くなります。
この研究はスウェーデンで行なわれ、学生が専門医の指導の下で治療したものなので、そのまま日本の根管治療に当てはめることはできませんが、無菌的治療法を行なえば根尖病変のある再根管治療以外の根管治療の成功率はかなり高いことが分かります。

根管治療の失敗
これまで述べてきた根管治療は、非外科的根管治療と呼ばれます。非外科的根管治療を行なったのに症状が再発した場合には、多くの場合に抜歯・歯根端切除などの外科的な処置が必要となります。通常、大臼歯部では抜歯となることが多く、前歯部では歯根端切除を行なうことができますが、歯の状況によって選択できる治療法は異なります。

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歯周病治療の流れ

2019-08-02 17:18:56 | OBD2
1.口腔内の検査、カウンセリング
口腔内の検査、カウンセリング
歯周ポケット診査、歯科レントゲン撮影歯科口腔内写真撮影を行います。歯周病の原因は1人1人異なりますので、治療していく前に検査を行い、1人1人に適した治療を行っていきます。

2.プラークの除去
プラークの除去
歯周病の原因は歯垢(プラーク)なので、プラークを除去し付きにくくすることが治療の基本となります。歯科衛生士による歯磨き指導や歯間ブラシ、デンタルフロスなどで改善をはかります。
簡単に落とせる歯石やプラークを落していき、検査にて改善を確認します。軽度の歯周炎の方はここまでで治療が完了します。

3.外科的処置
外科的処置
中等度~重度の歯周炎の場合、歯石が深くまであるため取りきれません。
このような場合は外科的な治療が必要となります。
麻酔をしてから歯肉の切開をし、歯と歯肉の間に溜まっていた歯石や歯垢(プラーク)除去します。

4.メインテナンス
メインテナンス
口の中の細菌を完全になくすことは難しく、歯周病は再発しやすいので、治療完了後も定期的なメインテナンスが必要となります。
再発防止には患者様自身による歯垢(プラーク)のコントロールだけでなく、定期的に歯科医師や歯科衛生士による検診や治療を受け、歯をメインテナンスすることが重要です。



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インプラントとMRI撮影

2019-07-27 18:40:39 | 日記
インプラントをしてもMRI撮影は出来ますか!?というお問い合わせが最近急増しているので情報をまとめたいと思います。

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本項では歯科で用いられるインプラントは「歯科用インプラント」、人工関節や骨結合プレートなどで用いられるインプラントは「その他インプラント」という表現を用います。用途が混同しないよう読み進めて下さい。

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ご存知の通り、MRIは磁気の共鳴によって撮影されます。

X線を用いないので放射線の被曝は無く、造影剤無しで血管の画像も得られるので早期の脳梗塞の診断や脳ドッグに用いられます。年に1回はMRI撮影をされているという方も多いでしょう。




MRIの注意点は、磁気を用いて撮影するので磁性体に分類される金属が体内に入っていると撮影が困難になる事が挙げられます。磁性体が体内にあるのにも関わらず誤って撮影した結果の死亡事故も過去あります。

MRI撮影で危険と言われる材質は、第一に鉄です。撮影室に酸素ボンベを置いた結果、強力な磁力でMRI歯科レントゲン装置にボンベが吸着して死亡事故が起こった例が米国にあります(2001年7月)

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ホワイトニングとラミネートべニア法の違いは?

2019-07-19 18:18:09 | 日記
Q:ホワイトニングとラミネートべニア法の違いは?

A:ホワイトニングは通常、希望の白さになるまで数回以上の施術が必要になる場合もありますが、ラミネートベニアは約2回の治療で済みます。

また、ホワイトニングは定期的なタッチアップが必要ですが、ラミネートベニアは一度の治療で長期間、歯の色をキープすることが可能です。

歯の形はホワイトニングでは変えられませんが、ラミネートベニアでは少しであれば歯の形を整えたりすることも可能です。

ただし、歯のホワイトニングでは歯を削ることはありませんが、ラミネートベニアは多くの場合、歯の表面のエナメル質を薄く削る必要があります。



Q:ラミネートべニア法のメリット、デメリットは?
A:歯の表面を少し削るだけなので、歯へのダメージや痛みも少ない。
治療期間が短く済むことが多い。
歯の色を任意に選択できる。
長期間に渡り、変色しにくい。
デメリット

支台(土台)になる歯は原則として生活歯(神経のある歯)でなくてはならない。(※失活歯(神経を取った歯)でも可能な場合もあります。)
歯の形を大きく変えることは出来ない。
極薄のラミネートの場合、支台になる歯の色が透過してしまうので、不透明な仕上がりになることがある。


Q:ラミネートベニアはどんな場合に適していますか?
ラミネートベニアは次のような方におすすめです。

A:短期間で歯の色を変えたい方
ホワイトニングで歯の色の改善が難しい方
先天的な遺伝による変色や薬物による歯の変色。
少範囲の歯並びの改善をしたい方
歯の形が気になる方
周りの歯と比べて小さい歯や、一部分が欠けてしまって形を整えたい方
歯の詰め物がある部分が、まだらになっている方


Q:ラミネートべニアができないという場合はありますか?

A:ラミネートべニアを適応しないほうがよいケースは、下記のような場合です。

反対咬合など噛み合わせに問題がある方
ラミネートベニアに影響のある歯ぎしりや喰いしばりの癖がある方
歯並びが著しく悪い方
元々差し歯が入っている方
神経を取った歯(※ケースによって可能な場合もあります。)
歯周病の管理が不十分な方
メリットとデメリットをしっかり理解して、治療法を選ぼう!

薬剤によるホワイトニングが難しい場合でも、歯を白くすることが可能な「ラミネートベニア」。

先生の説明にもあった通り、メリットもあればデメリットもあります。また、歯やお口の状態によって適応可能かどうかもしっかりと見極める必要があるようです。

歯の色や見た目の改善だけでなく、自分の歯やお口の健康も考えた上で治療法を選ぶためには、その方法のメリット・デメリットをよく理解する必要があります。

歯医者さんのお話をよく聞いて、納得いく治療法を選択できたらいいですね。


ラミネートベニアの具体的な治療方法についても、歯医者さんに聞いてみました!
「歯の付け爪?!薬剤を使わずに歯を白くする方法とは」
ラミネートベニアの治療が気なる方は、あわせてチェックしてみてくださいね!(歯科用模型)




治療の負担を減らす予防歯科

2019-07-18 17:30:31 | 歯科
治療の負担を減らす予防歯科
予防歯科は、歯の病気を未然に防ぐことを目的にした診療科目。予防を行うことで歯の病気にかかる可能性が軽減されます。病気を予防できれば、歯を削るなどの治療によるダメージもなくなり、健康な歯を保つことが可能に。また、たとえ病気になったとしても早期発見・早期治療ができるので、治療の身体的・経済的負担を大幅に軽減することが可能になります。



歯が痛くなる前の「予防」を心がけましょう

これまでは、歯科医院は「が痛くなったら行くところ」という考え方が一般的でしたが、現在は予防歯科の重要性が広く認知され、「歯が痛くなる前に行くところ」という考えが普及してきました。立川市の若葉グリーン歯科でもその考え方を大切に、患者様のお口をいつまでも健康に保つための予防歯科に力を入れています。



定期検診のススメ

予防のために必要なのは、定期的に歯科医院の検診を受けること。歯の病気は治療すれば機能を回復できますが、完全に元通りになるわけではなく、病気や治療によるダメージが蓄積されてしまいます。そのため、「痛くなったら治療すれば大丈夫」という考え方は禁物。自覚症状がなくても、歯科医院で定期的にお口の状態を診てもらうことを心がけましょう。 なお、当院では担当医制度を採用しています。常に患者様のお口の状態を把握した歯科医師・歯科衛生士が検診や処置を行いますので、安心して定期検診にお越しください。



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