前にこんな記事を書きました。
あらためて性依存症、性犯罪の恐ろしさを痛感する(アルコール依存症などもご同様)(追記あり)
Hysteric Blue(解散)のリーダーだった二階堂直樹が、性犯罪で懲役12年の判決を受けて服役、服役中にも更生の意思を月刊誌に手記として発表していたのに、出所後に性犯罪を再犯したという最悪・最低にもほどがある事件について書いた記事ですが、その記事での引用として、次のような発言をご紹介しました。元の引用はこちらから。
>樹月さんの感想と取り組み
帰り際、樹月さんと話をした。樹月さんは「R3で学ぶリスクマネジメントの観点から言うと、深夜に外出すること自体が避けるべき行動だし、まして酩酊するほど飲酒するなどもってのほかだ」と語っていた。「R3は、刑務所で学習して完結するものではなく、社会生活の中で実践し、知識を血肉化させるところまでもっていかなければ、実際に再犯を防ぐことはできない」とも話す。
樹月さんも性犯罪で長期の服役を経て出所した人だが、現在も定期的にカウンセリングを受けている。そして、性犯罪の再発防止のために何か活動ができないかと、いろいろ考えているところだった。
樹月さんは一方で、ナオキの証言を傍聴していて、「かつて裁判に臨んだ時の過去の自分を見せつけられているような感じがした」とも語っていた。「自分がそうだっただけに、どうして彼がああいう話し方、ものの考え方をしてしまうのかもよく理解できる」とも言う。
(後略)
上の「樹月さん」という人物は、二階堂直樹と同様、性犯罪で服役、その後性犯罪者の更生についての活動もしていた人物なのですが、つい最近次のような報道がされたのです。
>「うずしお先生」名乗り接触、強制性交容疑で逮捕
2021/7/18 17:47
マッチングアプリで知り合った女性に性的暴行を加えたとして、大阪府警刑事特別捜査隊と都島署は18日、強制性交容疑で、大阪市旭区太子橋の団体職員、松本学容疑者(48)を逮捕したと発表した。「性奴隷の誓約書を書いてもらい、同意の上でプレーしただけ」と容疑を否認している。府警によると、松本容疑者は、性暴力加害者の更生活動などを行う一般社団法人「さなぎの樹」(同市北区)で代表理事を務めているという。
逮捕容疑は8日午後、大阪府内で、20代女性に「個人情報をばらす」などと脅し、性的暴行を加えたとしている。松本容疑者はアプリ上で「うずしお先生」と名乗り、性交渉の見返りに高額の援助を行うとして女性と接触。事前に裸の動画や運転免許証の写真などを送らせ、手書きの誓約書を書かせていた。
府警によると、逮捕容疑の女性以外にも20代前後の女性6人から、うずしお先生と名乗る男から同様の被害を受けたとする申告があり、府警は余罪を調べている。
だいたいご推察の通り、この「うずしお先生」こと「松本学容疑者」は、二階堂直樹の裁判でコメントをしていた「樹月さん」という人物です。
おいおい
ですよね(呆れ)。なにがどうしたらこのような馬鹿げた事態になるのか。
それにしてもこの松本容疑者の事件は、仮にその通りであるとすれば、かなりやばい事件ですね。二階堂直樹や私が何回も記事にしている元福岡ソフトバンクホークス選手の堂上隼人などは、もちろん彼らの事件もろくでもないですが、二階堂のは一時的な気の緩みというところもあるし、堂上も、もちろん非常によろしくない事件ですが、悪質さでは松本容疑者よりはましでしょう。松本容疑者は、長期でしかも少なくとも7人の女性に対して犯罪を行っている可能性がある。これはそうとうに悪質な性犯罪でしょう。
こちらの記事によると
> 松本容疑者は2019年頃からマッチングアプリで「うずしお先生」と名乗り、援助交際希望の女性を求めていた。女性が返信すると、高額のお金を払う用意があると告げ、免許証などの写真や、裸の自撮り画像を送らせていたという。また、自身を「先生」と呼ぶよう求め、「私は自分の意思で先生にお仕えする性奴隷で、いかなる性的行為も完全同意である」などと書かれた誓約書に署名押印させた。
女性から誓約書を受け取った後、個人情報や裸の画像をネタに女性を脅迫し、性的暴行を加えていたという。今回、7月8日に暴行を受けたという20代の女性が警察署に相談したことが逮捕のきっかけになった。しかし、それ以前から同様の手口で被害を受けたという相談が7件もあり、1年ほど前から内偵捜査を行っていた。
だそうです。松本容疑者が出所したのは、同じ記事によると2018年9月だそうで、2019年くらいからろくでもないことをはじめ、1年くらい内偵捜査が行われていたそうですから、つまりは彼が性犯罪と無縁でいたのは、1年にも満たない期間だった可能性があります。10月に出所して翌年にはもう活動をしていたのだから、たぶん1年未満ではないか。なお上の引用は、松本容疑者とつきあいのある編集者(ジャーナリスト)が執筆した物です。彼は、松本容疑者の奥さんと一緒に松本容疑者と面会もしています。
これだけでもじゅうぶんひどいですが、これはすさまじいと思うのが、松本容疑者が
>性犯罪防止のための団体の代表
ということです。HPは、こちら。さすがに運営はできないでしょうから、近日中に閉鎖されるでしょう。
松本容疑者は、二階堂直樹に関して、
>R3で学ぶリスクマネジメントの観点から言うと、深夜に外出すること自体が避けるべき行動だし、まして酩酊するほど飲酒するなどもってのほかだ
>R3は、刑務所で学習して完結するものではなく、社会生活の中で実践し、知識を血肉化させるところまでもっていかなければ、実際に再犯を防ぐことはできない
と語り、さらに
>そして、性犯罪の再発防止のために何か活動ができないかと、いろいろ考えているところだった。
とのこと。
「ジキルとハイド」「多重人格」「キチガイ沙汰」「馬鹿も休み休み言え」
まああらゆる罵倒をされても仕方ないところですが、まさにこれが性犯罪、性依存症というものの極端な形なのでしょうね。さすがにたいていの性犯罪者は、再犯をするにしたってそんな法人をつくったり、他人の性犯罪について、犯罪行為の現在進行中という状況でそんな破廉恥な能書きをたれたりはしないでしょうが、正直これでは、二階堂や堂上が再犯したり、原裕美子らが万引きを再犯したりするのも、意外でも何でもありませんね。これくらいすごい人間がいるのだから、正直二階堂ほかは、驚くにも値しないという気がします。
それで、気になったのがこちらのくだり。松本容疑者の奥さんと松本容疑者の会話です。
>「申し訳ない。悪いのは全て俺だから、○○ちゃんは自分のしたいようにしてほしい」
開口一番、樹木さんは妻にそう言った。つまり、離婚してくれて構わない、自分を見捨てることも覚悟しているというわけだ。
(中略)
面会室で夫婦は涙ながらに語り合ったのだが、隣で聞いていてなかなかすごいと思ったのは、妻のこういう言葉だった。
「私はとても傷ついたけど、別れるつもりはないよ。これを機会に今度こそ絶対に治そうと思ってほしい。あなたが本気でそう思うのなら支えようと思っているよ」
それに対して夫はこう返した。
「それはとてもありがたいけれど、もう一度よく考えて欲しい」
妻はさらにこう言った。
「もう裏切らないと約束できる? 約束してくれるの?」
夫はこう答えた。
「昨日、死のうと思った。もう全部終わってしまったと思った」
「あなたを傷つけたし、もう迷惑しかかけられない自分が嫌になった」
妻はさらに尋ねた。
「私が大事だと思うのならどうしてそんなことをしたの?」
(以下略)
松本容疑者の今後についてどうなるかは定かでありませんが、上の引用中
>これを機会に今度こそ絶対に治そうと思ってほしい。あなたが本気でそう思うのなら支えようと思っているよ
>もう裏切らないと約束できる? 約束してくれるの?
というのは、私が以前「そうだよなあ」と思った言葉を思い出しますね。
愛情では依存症は治せない
残念ですが、いかに約束しようがその時点では誠意を見せようが、このままでは出所したらまた同じことの繰り返しになる可能性がありますね。非常に問題ですが、ともかく愛情とかの太刀打ちできるものでは、依存症はありません。この奥さんは、そのようなことをどれくらい理解しているのか。しているのかもですが、いずれにせよ道のりはきわめて厳しく過酷だと思います。
2022年11月17日追記:
コメント欄でbogus-simotukareさんからご教示いただきましたように、大阪地裁で判決が出ました。実は昨日からこの記事へのアクセスが多く、あるいは判決でも出たのかなと思ったのですが、確認する前にコメントをいただいたというわけです。記事を。
>
https://www.fnn.jp/articles/-/445718
マッチングアプリで"援交”持ち掛け女性に"性的暴行”の罪 「うずしお先生」名乗る男に懲役10年判決
関西テレビ
2022年11月16日 水曜 午後1:05
「うずしお先生」と名乗り、マッチングアプリで援助交際を持ち掛け知り合った女性に対し性的暴行を加えた罪などに問われている男の裁判で、大阪地方裁判所は懲役10年の判決を言い渡しました。
性暴力加害者の更生を支援する団体「さなぎの樹」の元代表・松本学被告(49)はおととし8月、マッチングアプリで知り合った女性(当時21)に対し、性的暴行を加えた罪などに問われています。
これまでの裁判で松本被告は起訴内容について「被害者らは意思決定、および行動の自由に対する一定の制約に同意していた。被害者らに性的暴行を加えた事実はない」などと述べ、無罪を主張していました。
一方、検察は懲役12年を求刑していました。
16日の判決で大阪地裁は、「被害者らの金銭を急用する状況を利用した卑劣な犯行」などとして松本被告に懲役10年を言い渡しました。
これまでの捜査で松本被告は、「うずしお先生」と名乗って200人以上の女性に対し、高額な報酬を支払う"援助交際”だとだましていたとみられるということです。
もう1つ。
>
https://www.sankei.com/article/20221117-K56QTSRWJVLGLJBUYAOTMA6EHA/
「性癖のゆがみは根深い」〝うずしお先生〟に懲役10年 大阪地裁
2022/11/17 20:36
マッチングアプリで「うずしお先生」と名乗り、知り合った女性3人に性的暴行をしたなどとして、強制性交などの罪に問われた松本学被告(49)に対する判決公判が大阪地裁で開かれた。中川綾子裁判長は「巧妙かつ卑劣」として、懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。16日付。
判決によると、松本被告は、令和元年9月~2年8月、当時19~24歳の女性3人に対し、性的暴行やわいせつな行為などをした。事前に裸の動画を送らせるなどした上で、「もうすでに完全にとらわれの身だよ」「ネットに名前もなにもかもさらされたら困らない?」といったメッセージを送り、犯行に及んでいた。
弁護側は「女性との同意があった」と無罪を主張したが、中川裁判長は、メッセージの内容などから有罪と認定。「動画の拡散を恐れた被害者が意に反することを著しく困難にする卑劣な脅迫をした」と述べた。
また、松本被告には性犯罪などで前科が3犯あり、直近でも13年間服役していたにもかかわらず出所から約1年後に同種の再犯をしたとして、「常習性は顕著で性癖のゆがみは相当に根深い」と指弾した。
逮捕当時、松本被告は性暴力加害者の更生支援をうたう一般社団法人の代表理事。雑誌が企画した座談会にペンネームで参加し、過去の服役中に再犯を防ぐための「性犯罪者処遇プログラム(R3)」を受講した体験を明かし、「私の場合はR3だけじゃなく個人的に10年間それなりの訓練を続けてきた」などと語っていた。
関西テレビの記事によると、200人もの人間とかかわっていたということで、それが事実なら、ほとんど驚異(脅威)としか言いようがないですね。あまりのひどさに絶句します。このような人間を更生させるのには、相当に強い医学的な治療を施す必要がないか。そういうことを積極的にするべきだとまでは私もいいませんが、このままでは出所後またまた再犯という可能性がありそうな気がします。
無論、人間は矛盾を抱えがちで貫徹が難しい(し貫徹に拘りすぎていてもそれはそれで異端的に捉えられがち)生き物ではあるのですが、あそこまで自分の社会的信用をかなぐり捨てる言動を公にできるのは…そういう所にこそ本人の特性が最大限に表れているのではないかなと…(御自身が気付いているかどうかは分かりませんが)
物質的問題となるゴミ屋敷はまだ表面化しやすいですが、実は目に見え辛い「言論」部分のゴミ屋敷化というのも決して軽くない問題なのではとか、長い目で見た言動の積み重ねとその整理整頓というか、社会的信用等まで考えるのも困難だったりするのかなあ、とは考えてしまいました。
以前申し上げた借金玉氏のインタビュー記事を読んだのですが、冷静で的確な分析指摘だとは感じつつ、「グレた」事を準肯定的に仰っていたり、
「人間は基本的に「自分に都合のいいストーリー」を組み立てるものですし、知能の高い発達障害者ほどそれを上手に組み上げてしまいます。でも、まずはそれをやめて、自分に今ある問題を謙虚に受け入れる。それが当事者にとっての第一関門になると思います。」
等を自分自身の「外」と見なしている、他所のサンプルパターンとして語っているかのような(自分自身として語っていないような)感じとか、そういった「常識的というか、社会的信用から見てズレてないかなあ…」感がどうしても否めませんでしたね…
本音を言えば、「社会的信用失墜の原因等を何でもかんでも「発達障害だから」に押し付けるのはどうなんだ」と思う時も度々あります。自分自身の責任を少しも請け負わず(言い訳を携えて)逃避ばかり続けていたら、それは発達関係なく人間性そのものが疑われてしまうよ、と
>本音を言えば、「社会的信用失墜の原因等を何でもかんでも「発達障害だから」に押し付けるのはどうなんだ」と思う時も度々あります。自分自身の責任を少しも請け負わず(言い訳を携えて)逃避ばかり続けていたら、それは発達関係なく人間性そのものが疑われてしまうよ、と
たぶんなんですが、借金玉氏のような人物の考えとして、自分はそのおかげで仕事を首になったりいじめをうけたりなどさんざん苦しい思いをしたのだから、その程度のことを主張するのは許されるくらいの考えがあるんじゃないんですかね。そういう考えを持ちたくなるのは理解しないではないですが、他人が見てあんまり賛同できるものでもありませんね。
「性癖のゆがみは根深い」〝うずしお先生〟に懲役10年 大阪地裁
中川綾子裁判長は「巧妙かつ卑劣」として、懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。
松本被告には性犯罪などで前科が3犯あり、直近でも13年間服役していたにもかかわらず出所から約1年後に同種の再犯をしたとして、「常習性は顕著で性癖のゆがみは相当に根深い」と指弾した。
ご存じかもしれませんが紹介しておきます。
かなりの余罪があったようで、さすがに裁判官なども業を煮やした感がありますね。
飲食物に薬物などを知らぬ間に混入させて被害者の意識を失わせ、性的暴行を加える事件が後を絶たない。近年相次いでいるのが、医師や飲食店、宿泊施設関係者による患者や利用客への犯行だ。本来、安心して過ごせるはずの場で立場を悪用した卑劣な犯行。
美容整形外科での麻酔で意識を失った女性に、わいせつな行為をしたとして、準強制性交罪などに問われた元美容整形外科医の竹沢章一被告(43)
竹沢被告は患者として病院を訪れた女性に対し、2回にわたってわいせつな行為をしたとされる。いずれも施術中に麻酔で意識のない中での犯行だ。麻酔科医などがおらず2人になったところを狙い、胸を触ったり性的暴行を加えたりし、いずれもスマートフォンを使って動画撮影にまで及んでいた。
被害は患者だけではなく、勤務先の複数のスタッフにも及んだ。捜査関係者などによると、竹沢被告は4月4日午後、20代の女性スタッフと中央区のレストランで食事した際、女性がトイレに行った間に飲食物に睡眠薬を混入。自宅マンションに連れ込んで性的暴行を加えた。
睡眠薬などを食事に混入させ、性的暴行を加える事件は、飲食店や宿泊施設でも発生している。
大阪市浪速区にある日本料理店「榎本」の店主だった榎本正哉被告(47)は昨年12月、店内で女性客に睡眠薬を混ぜた酒などを飲ませ、抵抗できない状態にして乱暴。今年2月にも、別の女性客に同じ手口で性的暴行を加えたとして準強制性交の罪で逮捕、起訴された。榎本被告も公判中だ。
岡山県でも、自身が営む里庄町のゲストハウス「Cafe&Guest House凸屋」で、女性客に睡眠作用のある薬物を飲ませ乱暴したとして、県警が準強制性交の疑いで武内俊晴容疑者(48)=同町新庄=を4回にわたって逮捕した。
(引用終わり)
産経もこうしたまともな記事だけ書いてれば誰も批判しないのですが、それはともかく。
こうした「計画的な犯行」はまさに『性犯罪とか関する人間の闇の部分』でしょう。普通の人間は睡眠薬まで使ってそんなことをしようとは思わない。
しかも患者や客と言った相手の信用につけ込んでるわけですからね。ここまで恥知らずで下劣な行為もそうはない。
医者とかミシュランにも掲載されているレストランのオーナーがそういうことをするというのは、明らかに病気でしょうね。こういうのは金を払って風俗に行くとか娼婦を買うといったことでは満足できないのでしょうから、まさに病気です。プロ野球選手の堂本隼人などもそうなのでしょう。
岡山県警は22日、知人の成人女性に性的暴行を加えようとしたとして、不同意性交未遂容疑で逮捕した岡山県警組織犯罪対策1課長の警視・和田弘男容疑者(57)=岡山市北区中撫川=を送検した。捜査関係者によると、被害に遭ったのは報道機関の関係者とみられる。
先日の「元・大阪地検検事正」の性犯罪(部下の女性検事相手の犯行らしい)にも「犯罪を取り締まる側の幹部が何をやってるんだ」と絶句しましたが、今回も事実ならば「おいおい」であり、まさに性犯罪は病気ですね。
大体「報道機関の関係者が被害者」って取材に来た女性記者にそういう行為に及んだんですかね?