ONKYO Integra P-306R
ONKYO Integra P-306Rの電源が入るジャンク品が15,000円で出ていてあまり購入する気がなかったのですが誰も入札しなかったので落札してしまいました。「スーパースタビライザの採用で、音の純度と分解能を飛躍的に高めたスーパーサーボインテグラル方式のプリアンプ。」という何を言っているのかよくわからない製品です。本来なら同じメインアンプとスーパーサーボコード?を使って繋がないと性能は発揮しないのかもしれません。この時代、コードによる音の変化というのが流行していたようですがRCAコードの抵抗やインダクタンスをサーボ技術により改善するという考え方がすごいです。
整備後 残留雑音 L,R=0.015mV 周波数特性 L,R=5-70KHz -1db
前面 目立つ傷は無いようですが電源SWは押すと戻ってこなくPHONO切り替えSWは押しても反応が無くファンクション切り替えSWは空回りして切り替えできず、足は傷んでいて水平にならずランプは切れているのがありボリュームは「キギー」と音がします。まあジャンク品ですからしょうがないですね。失敗したかなーこれなら5,000円ぐらいだろうなー。
私も出品の写真をよく見なかったのですがケースは錆だらけなので後で塗装しないといけません。これではだれも入札しませんね。
後ろ こちらはそれほど錆は目立ちません。
ケースに何かの管理シールが貼ってあります。
ケースを取ったところ 何か厚い黒い板があります。
裏蓋を取ったところ へこみや傷があるので叩いて平らにします。このアンプは危険物として捨ててあったのを拾ってきたのかな?。
厚くて重い板を外しました。「重量約3kgのスーパースタビライザは、シャーシ構造材として全体を強化すると共に、重量化で耐振性が向上しており、各プリント基板をこのスタビライザにがっちりと固定する事で、内部吸収効果で基板自体の振動を抑えています。また、スーパースタビライザは特殊なカーボン粒子による導電層から形成されており、空間電荷の均一化が測られ部分再結合を少なくしているため、純度の高い再生音が得られています。」と説明書には書いてありますが何を言っているのかさっぱりわかりません。
中身は以前使用していたIntegra P-306とそっくりというか同じのような気がします。使用してあるTRは若干新しいのを使用していますが回路的に同じような感じです。
フロントパネルを取ったところ。 電源SWが戻らないのはフロントサブパネル取付位置がずれていてフロントパネルと合っていなかったからでした。どうやらこのアンプを放り投げた時にずれたのかもしれません。それで裏蓋がボコボコだった理由がわかりました。
電源回路のコンデンサーが腐食しています。
裏側 半田の怪しいところはやり直します。基盤をよく見るとIntegra P-306の基盤そのものを使用しているようで回路もほぼ同じでどちらかというとコストダウンをした感じでその代わりに厚くて重い板を中に入れてアンプ全体を重くしたというような気がします
メインボリュームは分解できないので洗浄します。各ボリュームは手抜きしていなく品質の良い製品を使用しています。
こちらのボリュームも洗浄します。
SWは分解清掃し接点グリースを塗布します。
PHONO切り替えSWは分解しましたが密閉型なので中はきれいでした。
電源回路のTRにグリースがついていなかったので塗布しておきます。
100Hz
10KHz
修理終了。
交換部品 DCアンプなのでコンデンサーは少な目です。
終了 ランプが切れているとことはLEDに交換しました。
DENON DL-103で試聴
アンプはノイズやガリも無く作動中 プリアンプにしては重さが9.5kgあり重い感じです
システムに入れて試聴中 YAMAHA C-6と比べて特に変わった所はありませんが強いて上げれば低音の出方が少し違う感じです。C-6とは年代も同じ価格も同じ回路も似ているところが多いので出てくる音は同じような感じになってしまいますよね。
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