Technics SU-9070 4台目
電源入らずの部品どりジャンク品が出ていたので4,000円で購入しました。最近プリアンプはシンプルな回路を使用しているのを好んで使用していますので必要のないYAMAHA C-2やONKYO Integra P-306は処分してしまいました。個人的にごてごてした回路にそれを補う回路が付いているアンプは見ていて好きにはなれませんでした。技術的には優れているのはわかるのですが・・すべてが完璧に機能していないと破綻する回路はどうも好きになりません。昔からシンプルな回路が良いといわれているのはあながち嘘ではないようです。そういえば昔から何となくシンプルな回路の方がのびのびした音がするような気がしていました。
整備後 残留雑音 L,R=0.02mV 周波数特性 L,R=5-80KHz -1db
前面 目立つ傷はありませんが汚れが目立ちます。
汚れがあります。
後ろ
RCA端子は汚れがあります。
天板 全体的に錆が浮き出ています。
塗装しないとだめですね。
横 錆は上部にあります。
裏側 傷があります。
天板を取ったところ 密閉構造なので中に埃はありません。
裏板を取ったところ メンテナンスは良さそうです。
200mAヒューズは切れていませんでした。
電源ランプが切れていました。 これで電源入らないと思ったようです。
プッシュスイッチは奇麗でした。
リレーはきれいでした。出力をアースに落とすだけのリレーです。
切り替えスイッチはそれほど汚れていませんでした。
ボリュームは取り外して洗浄 音量用ボリュームは良いものを使用しています。
こちらの切り替えスイッチはグリースが溶けてべたべたになっていて緑青が出ていました。
電源回路の電圧調整 TP1,TP3間を-43Vに調整
-43V
AUXから信号を入れるとL側は正常ですがR側から音が出ません??。TRは全てチェック済みで電解コンデンサーは全部交換しましたから・・・回路図を見ながら信号をチェックするとフラットアンプに信号が来ていませんでしたので直接信号を入れると音がしますということでフラットアンプは正常なので今度はスイッチの接触不良を疑って色々調べてみるとバランスのボリュームのR側のハンダがされていません。どうやら取り外して洗浄して取り付けるときにハンダし忘れたようです。ボケが始まったようです。
修理終了 ハンダの薄いところはやり直しておきました。
交換部品 使用したコンデンサーはKMG,SME-BP,MUSE-FG,ELNA,RUBYCONなど
L,R=100Hz
L,R=10KHz
天板とサイドパネルは錆があったので塗装しました。
完成 音は前のSU-9070と同じなので省略相変わらず低雑音なアンプです。シンプルな回路は歪や周波数帯域などは少し見劣りしますが私の耳には心地よく聞こえます。人間が聴こえない領域の直流領域や短波領域までの周波数領域は他の問題を引き起こすような気がします。