QUAD 405 その1
電源は入るが入力ケーブルが無いので音出しは未確認のジャンク品を18,700円で購入しました。オークションでこういう風に書いてあるアンプはほとんどが壊れています。まあそれを承知で購入するもの好きもいますが・・最近はコロナ禍で自宅にいる人が多いのかこういうジャンク品の価格が上がっているような気がします。QUAD 405は1975年の製品なので45年以上前の製品となります。カレントダンピングのアンプとして有名になりました。
正面 QUADはご存じのようにピーター・J・ウォーカーによって設立された会社で社名のQUADは家庭用ハイクオリティアンプを意味する「Quality Unit Amplifier Domestic」の頭文字をとったものでお家で音楽を楽しむための装置です。100W*2のアンプとしては小型でヒートシンクも小さいような気がします。最大出力で使用する場合は注意が必要です(家庭用アンプなので想定していないのかもしれません)。
後ろ 錆のあるネジは交換します。このアンプは電源SWがありません(なんで?)。プリアンプ(QUAD 44)とセットで使うことを前提としているのでちょっと使いにくいです。
100V仕様です。
シュリロリーディングカンパニーリミテッドのシールが貼ってあります。電源は入るというのでチェックのためスライドトランスで徐々に電圧を上げると40V付近から消費電流が上がり60Vぐらいで4Aを指したのでこれ以上はやめましたどうやら不具合があるようです発振でもしているのかな?。これ電源コンセントにコードを繋いだらヒューズが切れますね。
カバーを外します。振動防止用の板が貼ってあります。
内部 QUADのアンプは配線を直角に曲げるように指示書があるのかな。このQUAD 405は何種類かの回路があります。この機種は入力にVRがあるので後期型になるのかな?。カレントダンピング回路なのでアイドリング調整や温度補償、オフセット調整が不要となっているので調整用VRがありません。新品時は良いのでしょうが経年劣化した場合は調整が出来ないので大変そう。
電源用コンデンサー なんか膨らんでいるようです。
外してみると膨らんでいて中のオイルが出ています。このアンプは密閉構造なので電解コンデンサーには過酷な環境のようです。小型が売りのQUADなので仕方がありませんがせめて放熱用の穴が開いていれば少しは違うかもしれませんね。
取り付けネジも外した形跡があります。
基板を外します。
基板に付いているヒューズは切れていませんでした。
白い砂みたいなものが入っているヒューズです。
電解コンデンサーはひび割れています。
終段の東芝製2SD424はチェックしましたが大丈夫でした。
スピーカー出力に並列に付いているコンデンサーと抵抗(ゾーベル・ネットワーク)ですが10Ωの抵抗が焼けているので交換します。発振でもしていたのでしょうか?。
電源ヒューズを外すと切れたヒューズ管に銅線が巻いてありました。なんか嫌な予感がします。
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