ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

YAMAHA C-2

2018-04-01 | プリアンプ

YAMAHA C-2
飲み会が終わってオークションを見ていたらあまり興味がありませんでしたが、YAMAHA C-2が出ていて、電源が入って音がしましたという製品が残り時間が1時間で5,000円だったんで10,000円で落札できないかなーと思いながら入札していたら、熱くなってしまって24,500円で落札してしまいました。常々お酒を飲んだ時にオークションをやってはいけないと思っていたのですが・・・反省。1976年発売の当時150,000円のプリアンプのジャンクに近い製品が24,500円って信じられません。骨董品じゃないのだから・・普通に考えて価値0円でまあ5,000円ぐらいが妥当な金額じゃないかなー。でも人気があるから高いんでしょうね。
YAMAHA C-2は発売当初試聴したことがあり、その時は特に印象に残っていませんでした。パワーアンプのB-2の方が印象に残っていてC-2は全く興味がありませんでした。
プリアンプではDENON PRA-2000の方が興味がありこのアンプのイコライザ部分の音色が好きでした。まあ、どちらも買えませんでしたが。
イコライザはカスコードブートストラップカレントミラー差動入力、ダーリントン接続定電流負荷エミッタ接地増幅、ピュアコンプリメンタリーパラレルプッシュプルA級出力段となっており特に特徴はありません。DENON PRA-2000も同じような回路ですがこちらはCR型を採用しているようでそれが音色の違いなのかもしれません。
しかしこの時代のプリアンプのイコライザは気合が入っていて高々5mVのカートリッジの出力に最大入力300mV以上のスペックをうたっていて電源電圧も+-40Vぐらいの電圧をかけているのもありました。YAMAHA C-2のイメージは無色(透明ではない)な音という感じでデザインが他のメーカーと変わっていたという感じでしょうか。
整備後
残留雑音 L,R=0.01mV (出力にもVRが入るので見かけ上SN比が良いです。)
周波数特性 L,R=7-100KHz -1db

フロント部分 トーンコントロールはスイッチによる切り替え方式

MCカートリッジが使えます。

裏ぶた 放熱用の穴が見えます。 傷や錆がありますので塗装しておきます。

天版 アルミの「コ」の字のような構造で放熱用の穴がありません。このアンプは結構熱くなる部品が多いので熱による消耗が気になります。

リアパネル

MCカートリッジ端子が見えます。 RCA端子は磨いておきます。

貴重な取扱い説明書付き

裏ぶたを取ったところ 普通のアンプならこちらが上ですがこのアンプは基板が上下逆さまです。このアンプは放熱を考慮していません。YAMAHAは他のアンプもこういう構造が見られます。

天板 アルミの板です。

イコライザアンプ基板と電源基板、電源基板はけっこう発熱しますがこのアンプは使用頻度が少なかったのかコンデンサーは見た目はそんなに膨らんでいません。

トーンコントロール基板 ニッコームの自立型金属皮膜抵抗を使用しています。左にVRが見えます。(音量とバランス用)

スイッチ類は分解清掃します。

VRは分解できないのでチェックのみ

フィルターSWも分解清掃

トーンコントロール用SWも清掃します。

電源基板 ヒートシンクが熱で変色しています。温度が高くなる電源回路のコンデンサーはニッケミKMGを使用します。

古いコンデンサーを取り外したところ 接着剤の跡が見えます。

接着剤を剥がします。接着剤による配線の腐食があったので修復します。

電源基板のリレー回路が動作しないので調べてみると2SC734が故障していました。最初チェックしたときは異常なかったのでツエナーダイオードの故障と思いチェックしても異常が無くもう一度リレー回路のTR全部チェックしたら2SC734が故障していました。音に関係ないところなので手持ちの2SC1815(Y)に交換しました。TRが壊れかかっていたんでしょうかね?製品説明に「音がした」とあったのは何の音だったんでしょう?リレーが動かなければ音はしないはずですが?。

電解コンデンサーは全部交換 電源回路は熱が出るのでニッケミKMG その他のアンプ回路はニチコン ミューズ、ミューズFG、パナソニック ELNA、を使用。消耗しているTR、VRを交換。

修理完了

調整は電源回路の電圧を+-30V(+-0.1V以内)に調整

修理後チェックすると音が出ません(あれー!)。基盤の裏側をよーく見るとハンダが隣同士繋がっているところが2か所ありました。それを直すと今度はイコライザアンプの片チャンネルの音が出ないので又基板をよく見ると、ハンダ付けしたときに小さなハンダの玉が出来てそれが隣と接触していました。基板のハンダのやり直しは面倒なので適当にやってしまうとこういうことになってしまうんですね。

LR=100Hz AUX入力

LR=10KHz AUX入力

LR=1KHz PHONO入力

完成 

音出しセットします。

Techinis SL-1300+EPC-270D+YAMAHA C-2+Technics SE-9070+SUNSUI LM022で試聴。音は特徴の無い無色のような感じで不思議とスクラッチノイズが目立たないような音です。

 

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