評価4
再読(前回2017年3月4日)。
「三月は深き紅の淵を」という幻の名作に関わる4つの物語。
①待っている人々
②出雲夜想曲
③虹と雲と鳥と
④回転木馬
「待っている人々」は「三月は深き紅の淵を」が所蔵されているとみられる邸宅に招かれた主人公が本の隠し場所を推理する話。「出雲夜想曲」は二人の編集者が「三月は深き紅の淵を」の作者と思われる女性が住んでいる出雲を訪れる話。「虹と雲と鳥と」は異母姉妹だった女子高校生の転落死にまつわる話。「回転木馬」は・・・?
「出雲夜想曲」の意外な展開も良かったが、「虹と雲と鳥と」が一番印象に残った。二人の境遇が「夜のピクニック」を思い出させた。7年前に読んだのだが、ずっとストーリーが頭の中に残っていたほど私にとっては印象深い作品。「回転木馬」は最後の話なので我慢して読んだ。これは作者の独白?よくわからなかった!
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