
評価5
再読(前回2019年8月16日)。
結衣子が小学校1年の夏、姉の万佑子が行方不明になった。警察が頼りにならないと思った両親と結衣子は、いろいろな証言をもとに万佑子捜しに奔走するが行方は依然としてわからない。だが、2年が過ぎた事件が起きた同じ日の同じ場所で万佑子は発見される。喜びに溢れる家族や地域住民だったが、結衣子一人だけが「お姉ちゃんじゃない!」と長年疑いの眼差しで姉を見つめ続ける。そして、ついに姉妹ともに大学生になった頃に驚愕の真相が明かされる!
疑惑が疑惑を呼び、ページをめくる手が止まらない。幼い頃、姉が妹に読み聞かせたアンデルセン童話「えんどうまめの上にねたおひめさま」を導入部にして極上のミステリーを紡ぎ出す湊かなえさん、凄すぎます!
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