
評価5
再読(前回2020年4月5日)。
母親殺しの犯人である松永の裁判が始まった。いったん罪を認めたはずの松永は一転して無実を主張、物的証拠がない検事側が窮地に立たされるが速水検事の機転で証拠を突き付けられた松永は懲役12年の刑を告げられる。そんな中、真裕子一家は周囲の目を逃れるために引っ越しをして真裕子は大学に合格、姉の千種は落ち着きを取戻し、家族3人の暮らしは穏やかに過ぎて行く。こうした表面上の動きとは別に、いくつもの涙壺を抱えた真裕子の内面のざわつきはいつまで経っても収まらない。このざわつきはいつになったら収まるのだろうか?読んでいてもはらはらさせられどうしだ。そして、そのまま物語は終わってしまう。犯人松永の妻香織の変貌も凄まじく、その後を知りたい。当然、真裕子やその家族たちのその後も・・・
と思ったら、なんと後編があるではないか!
7年後が語られる「晩鐘」乞うご期待!
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