評価4
再読(前回2018年7月22日)。
①もうひとつの助走②線香花火③過去の人④選考会⑤巨乳妄想症候群⑥インポグラ⑦みえすぎ⑧モテモテ・スプレー⑨シンデレラ白夜行⑩ストーカー入門⑪臨海家族⑫笑わない男⑬奇跡の一枚
解説というよりも、わずか2頁ちょっとの寸評を小生の大好きな奥田英朗が書いているのがまずもって素晴らしい(笑)!そして、これまた小生青春時代の大スター筒井康隆大先生の「大いなる助走」をもじった作品が頭に来ているのも素晴らしい(笑)!
そんなわけで「もうひとつの助走」から「選考会」までの4編は連作短編となっていて、落ち目の作家・寒川心五郎先生が賞レースに絡む話や編集者の本音を知らずに有頂天になってしまう新人作家・熱海圭介の話など文壇暴露ネタ。奥田氏によれば著者が日頃の鬱憤晴らしをしたのではないか?とのことらしい・・・
「巨乳妄想症候群」「インポグラ」は東野圭吾には珍しい肉欲系。
文壇暴露ネタの4編を除いて小生が好きなのは「臨海家族」
表題の意味がつかめず読み始めたのだが、読み終わって納得!腑に落ちた!
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