
評価4
再読(前回2017年4月24日)。
私が高校生の時によく読んだ作家・武者小路実篤。
当時の読書ノートによれば、「愛欲・その妹」「友情・愛と死」「若き人々」「お目出たき人」を読んでいたようだ。
「友情」は7歳下の杉子を好きになった主人公の野島青年がなかなか告白ができなくて悶々と過ごす日々の描写とその悩みを聴く友人・大宮との交流で構成されているのだが、やがて、杉子と大宮が結ばれてしまって野島は大失恋という結末。一時は友人のことを考えて身を引こうとした大宮だったが、野島を嫌っている杉子の本心を知ってあっさり寝返った大宮なのであった。
ま~しようがないですね~
杉子さんに「どうしても野島さんのわきには、1時間以上はいたくないのです。」「野島さまが私を愛して下さったことを私は正直に申しますと、ありがた迷惑に思っております。」と言われちゃってはねぇ~(涙)
武者小路実篤氏はかなり惚れっぽいお方だったようですが、情欲や退廃を排除した清楚な青春小説。私は好きです。
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