ソロモンの偽証（２）ー宮部みゆき

評価５

再読（前回2019年4月30日）。
柏木卓也の転落死亡事故の取り扱いで混迷を深める城東三中だったが、そこに告白状の存在を察知した報道番組・ニュースアドベンチャーの茂木が触手を伸ばして来る事態に発展。告白状を捏造した三宅樹理の通報も加味されての事件報道に津崎校長、柏木の担任の森内先生、佐々木礼子刑事等も懊悩、柏木家の学校に対する不信感も頂点に・・・その後、森内は退職に追い込まれ、ついにまた一人同級生が命を落とす。それは、告白状作成を手伝った浅井松子だった。自動車に轢かれた松子は自殺だったのか？それとも・・・？松子の死亡を知った時の樹理の笑いが不気味すぎる。

そして今度は、藤野涼子たちが3年生になってから柏木卓也事件の首謀者と噂されていた大出俊次の家が火災で全焼してしまう。これにも放火の噂が乱れ飛ぶ。

ここまで、学校、マスコミ、警察などの大人たちが為す術なく事件に翻弄されて行く有り様を見つめて来た涼子はついに決心を固める！

それは学校内裁判！