評価4
ミステリー、犯罪小説、モダンホラーなど著者が選んだ自身の短編11作品。
①すずの爪あと
②こころとかして
③寝言
④僕のトンちゃん
⑤指定席
⑥出前家族
⑦向日葵
⑧氷雨心中
⑨秋旱
⑩Eメール
⑪水虎
「Eメール」(短編集「行きつ戻りつ」に掲載あり)は読んだことがあった。
私の好みは「出前家族」。
自身のボケを自覚していない老人が二世帯住宅に住む遠縁の親族と実の息子家族を取り違えてしまいドタバタした展開に・・・現代社会の悲哀をユーモラスに描いた作品。
「僕のトンちゃん」は大人が家庭内で子どもに帰る話で、二人のお子ちゃま言葉が気持ち悪るすぎる!どうにか我慢して最後まで読んだ(苦笑)。
「すずの爪あと」は北陸の珠洲近辺で発生した地震と原発対応に関する話。私は何も知らずにこの短編を読み始めたのだが、能登半島地震が発生したばかりであり正直驚いた。
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