今回のお題は
「面積図をかくときの注意点」
ここでいう面積図とは
「2段の面積図」とお考えください。
面積図はおそらく
どこの塾にお通いでも習う解法かと思います。
実は、面積図には
「些細だけれども、
があります。
それをきちんと把握できていますか?
以下の内容を確認してください。
では、いきましょう。
面積図のカタチは決まっている?
面積図を初めて学習する単元は
お通いの塾によって異なるでしょう。
つるかめ算の面積図
平均の面積図
食塩水の面積図
多いのは、このあたりでしょうか。
もう既に面積図の学習を終えている場合に
試しに上記の3つのうち、どれか1つテーマを選んでください。
そして、そのテーマの学習に取り組んだときの
ノートやプリントにお子さんがかいた面積図を確認してください。
いずれも2段の面積図になるので
下図のAかBのどちらかのカタチになっているはずです。
①すべてAのカタチの面積図をかいている
②すべてBのカタチの面積図をかいている
③問題によってAのときもあれば、Bのときもある
①~③のどれにあてはまりますか?
診断結果は?
③であれば問題なし。
①と②の場合は、ちょっと注意が必要かもしれません。
面積図をかくときのポイントは
「問題文中に出てきた順番に左側からかくこと」
たとえば、次のようなつるかめ算の問題
「1本40円のえんぴつと1本100円のボールペンを
合わせて10本買ったところ、代金は760円になりました。」
えんぴつ、ボールペンの順番に出てきているので
面積図の左側がえんぴつ、右側がボールペンになります。
つまり、Bのカタチの面積図になるわけですね。
ところが、
・面積図はAのカタチしかかけない
・面積図はAのカタチでないと理解にしくい(=
状態になっている可能性があります。
本来であればAのカタチの面積図をかくべきところを
Bのカタチの面積図をかいてしまうお子さんも
同様の状態になっている可能性があります。
で、何が危ないの?
上記のような状態になっていても
先ほどのつるかめ算の問題は正しい答えを出すことができます。
ですから、危ないかも?、なんて意識されることはありません。
注意すべきは、比を求める設問のときです。
「ア:イ」という比を求める場合
アとイは問題文中では、ほとんどの場合、ア、
先ほどのつるかめ算の問題。
もし、双方の代金の比を求める設問だった場合は
ほとんどが以下のような問題文になります。
「1本40円のえんぴつと1本100円のボールペンを
合わせて10本買ったところ、代金は760円になりました。
このとき、えんぴつの代金とボールペンの代金の比を求めなさい。
問題文中にえんぴつ、ボールペンの順番に出てきているので
比を求める設問でも、「えんぴつ:ボールペン」
このとき、もしAのカタチの面積図をかいてしまうとどうなるか?
左のボールペンが6本で600円、
素直に左:右で600:160=15:4と求めたあとに、
もしくは、代金を求めたあとに、左右入れ替えて160:600=
いずれにしても、この左右入れ替えるという
ひと手間かかってしまうところが危ない。
失点につながりやすくなります。
ラクしましょう
処理段階での無駄な失点を防ぐ手法は2つ
・ミスなく処理する精度を高める
・処理の行程を減らす
処理の工程は少ないほど、失点する機会も減ります。
今回の、面積図について
「些細だけれども、
ぜひ確認してみてください。
おしまい。