「年齢算」の解き方とポイント|数直線を使った分かりやすい解法
中学受験でしばしば出題される問題のひとつ「年齢算」
前回は「倍数算」の解説をしましたが、
いずれにしても問題のパターンはだいたい決まっているので、
年齢算とは
年齢算とは複数人の年齢の関係に関する問題。
具体的には以下のような問題。
年齢算の例題1
今年の母親の年齢は子の3倍だが14年前は7倍だった。
同じように年を取るので、
他には異なる人数の年齢の和を考えさせる問題もあります。
年齢算の例題2
両親の年齢の和は子ども3人の年齢の和の7倍で、
年の差が一定ではないので解き方が異なります。
ではそれぞれの年齢算の解き方について詳しく見ていきましょう。
年齢算の解き方
例題1
年齢算の例題1
今年の親の年齢は子の3倍だが14年前は7倍だった。
14年前の親と子の年齢を数直線で表します。親と子の年齢の差が
子を「1」とすると親の年齢は「7」にあたり、
「それぞれの年齢に14才を足したら親は子の3倍の年齢になる」
これで問題文の情報をすべて数直線で表すことができました。
しかしこのままだと数直線の上下で比の割合が異なります。
14年後の親子の年齢差の比を「2」から「6」にするために、
こうすることで上下の比の割合が揃うので、14才がこの比の「
この比の「1」にあたるのは、14÷2=7より、7才です。
問われている現在の親の年齢を計算しましょう。
一応、これが問題文に合致しているか確認しましょう。
現在の子の年齢は親の1313なので21才。
さてこの問題のポイントは、常に一定の数値である「年齢の差」
倍数算のときにも述べましたが、「1」
複数の比が出てくる場合、同じ数値の比を揃える
例題2
両親の年齢の和は子ども3人の年齢の和の7倍で、
まず両親と子ども3人のそれぞれの年齢の和を数直線で表します。
「
前の問題とは異なり年の差は一定ではないので比を揃えることがで
15年後の子ども3人の年齢の和を2倍すると両親の年齢の和と同
この数直線から問題をこのように変換することができます。
『両親と子ども3人の年齢の比は7:2、
数直線からわかると思いますが、このときの比の差の「5」(=
つまりこの比の「1」は60÷5=12より12才です。
一応これが問題文に合致しているか確認しましょう。
現在の両親の年齢の和は子どもの7倍なので84才。
両親の年齢の和は子供の年齢の和の2倍になっているのが分かりま
倍数算でもこの種の問題について解説しましたが、
比率が揃えられない場合は実際の数量(数直線の長さ)を揃える
年齢算はスムーズに特には慣れが必要なので、
倍数算と共通するポイントが多いので合わせて抑えておくのをおす
ちなみに年齢算について、