旅人算とは――中学受験ではどんな扱い?
旅人算とは、「速さ」の単元の問題の一種で、
かなり複雑な問題もあり、
旅人算の基本的な解き方
旅人算の基本的なパターンは「向かい合わせで出発する」
旅人算の基本パターン1――向かい合わせで出発
■例題1
A町とB町の間は38km離れています。
まずは、状況を図にします。
【図1】
太郎君は1時間に4km、花子さんは1時間に15km進むので、
4+15=19km
進みます。
2人合わせて38kmの道のりを進めばよいので、かかる時間は
38(km)÷19(km/時)=2時間
となります。
旅人算の基本パターン2――追いかける
■例題2
次郎君は午前7時に、毎分80mで家から学校に向かいました。
状況を図にします。
【図2】
次郎君が出発してからお父さんが忘れ物に気づくまで、次郎君は
80(m/分)×10(分)=800m
進んでいます。
お父さんと次郎君の速さの差は
120(m/分)-80(m/分)=40(m/分)
です。
800mの距離を、40m/分で近づいていくので、
800(m)÷40(m/分)=20(分)
午前7時10分にお父さんは家を出発しているので、
午前7時10分+20分=午前7時30分
に2人は出会います。
旅人算の問題には、2人が「池の周りを回る」
旅人算で子供がつまずきやすいポイントとその対策
旅人算で子供がつまずきやすいポイントは、
[1]図が描けない
[2]処理方法がわからない
[3]応用問題に対処できない
それぞれの対策を見ていきましょう。
[1]図が描けない
旅人算を解くうえで、図を描くことは非常にとても重要です。
まずは【図1】【図2】の「イメージ」のような絵で、
図の描き方もパターンがあります。繰り返し解いていくうちに、「
[2]処理方法がわからない
「図は描けているのに、その後の処理がわからない」
また、旅人算はそもそも速さの計算がスムーズにできないと、
[3]応用問題に対処できない
旅人算の応用問題は、はっきり言って難しいです。
旅人算は中学受験算数のなかでもかなりの難関です。