時計算とは
時計算とは、
たとえばこのような問題。
例題1
4時から5時の間で時計の長針と短針が重なるのは何分か。
それぞれが一定の速さで移動し、長針が短針を追いかけるので、追
詳しくはこちら。
これが少し複雑になったのが以下の問題。
例題2
8時を過ぎてはじめて長針と短針の指す角度が180°
長針と短針が90°、180°
詳しくは後述しますが、これも長針が短針を追いかけるので、
そしてこれをもう少し難しくしたら以下のようになります。
例題3
11時を過ぎてはじめて長針と短針が12と6の目盛りを結んだ線
長針と短針が線対称の位置関係になる時間が問われます。
時計算は一見難易度が高い問題ですが、
つまり例題で見た3種類のパターンの問題の解き方がマスターでき
今回はこれらを解くためのポイントや具体的な解き方についてしっ
時計算を解くためのポイント
時計算を解くためには3つのポイントがあります。
- 「◯時」の長針と短針のなす角度を抑える
- 長針と短針が進む速さを抑える
-
問題文をわかりやすく変換する
【ポイント1】「◯時」の長針と短針のなす角度を抑える
時計算では「◯時」
時計1周360°を12の目盛りで等分しているので、360÷1
つまり「◯時」の長針と短針のなす角度を求めるには、◯
- 1時:1×30=30°
- 2時:2×30=60°
- 3時:3×30=90°
- ・
- ・
- ・
- 11時:3×11=330°
といった感じです。
覚えやすいので丸暗記するのもいいですが、簡単に導出できます。
【ポイント2】長針と短針が1分ごとに進む角度抑える
長針が短針を追いかける問題なので、
ただしそれぞれの速さは問題文では与えられないので、
それぞれの「1時間で進む角度」から「1分で進む角度」
1時間で長針は1周するので360°、
表にまとめると以下の通り。
60分で進む角度 | 1分で進む角度 | |
長針 | 360° | 6° |
---|---|---|
短針 | 30° | 0.5° |
さらに、長針と短針は同じ方向に進むので、「
時計算は通常の旅人算の距離を角度に置き換えるのがややこしいで
【ポイント3】問題文をわかりやすく変換する
ここまでのポイントで時計算を解くための材料は揃いました。
ただ、時計算は問われいてること自体がやや難解なので、
たとえば「
1時は短針が長針より30°先の位置を指しており、
「1時を過ぎてはじめて長針と短針が重なる時間は何時か?」
⇒「30°の角度が1分で5.5°減っていく時、何分で0°
このように問題を置き換えることができます。
時計算は一見難しく感じるものでも、
文章だけではわかりにくいので、
では実際に時計算の問題を解いていきましょう。
時計算の解き方
例題1(重なる時間)
例題1
4時から5時の間で長針と短針が重なるのは何分か。
上で挙げたポイントを抑えると以下の通り。
- 4時の長針と短針の針の角度は120°(=4×30)
- 1分で長針は6°、短針は0.5°時計回りに進む
- 「120°の角度が1分で5.5°減っていく時、何分で0°
になるか?」
120÷5.5=21911120÷5.5=21911
4時00分から考えて、2191121911分後に針が重なると
分数の処理が少し厄介ですが、
例題2(特定の角度になる時間)
例題2
8時を過ぎてはじめて長針と短針の指す角度が180°
上で挙げたポイントを抑えると以下の通り。
- 8時の長針と短針の針の角度は240°(=8×30)
- 1分で長針は6°、短針は0.5°時計回りに進む
- 「240°の角度が1分で5.5°減っていく時、何分で180°
になるか?」
(240−180)÷5.5=101011(240−180)÷
問われているのは時間なので、答えは88時1010111010
例題3(線対称になる時間)
例題3
11時を過ぎてはじめて長針と短針が12と6の目盛りを結んだ線
このままではこれまでの問題と同じように解くことはできないので
ただし、ひとつ工夫するだけで一気に問題が単純になります。
その工夫とは、『短針の線対称の針を書く』だけです。
この針は短針と同じ速さで線対称の動きをします。つまり、
そしてこの針が長針と重なる時、長針と短針が線対称になります。
これまでの問題は長針が短針を追いかけていたのに対し、
そのため、1分で6.5°近づきます。
ではポイントを抑えると以下の通り。
- 1時の長針と短針の針の角度は30°(=1×30)
- 1分で長針は6°時計回り、短針は0.5°反時計回りに進む
- 「30°の角度が1分で6.5°減っていく時、何分で0°
になるか?」
30÷6.5=481330÷6.5=4813
問われているのは時間なので、答えは1111時48134813
このパターンの問題は大体分母が13になります。