メルフのものづくり-ダンボール作用点

カッティングプロッターを駆使して作るパッケージやダンボール製品の新商品開発プロセス、日々の記録です。

ダンボール作用点 <「来客用ベッドになるダンボール収納箱」というのを作ってみました>

2018-10-23 11:32:25 | Weblog
天気は下り坂。

土曜日は晴れてほしいんだが(笑)。

先日ダンボールベッドというより、「来客用ベッドになるダンボール収納箱」を作り納品しました。

【コンセプト】
・災害の時に使うダンボールベッドではなくて、年に数回泊まりに来るご両親のために使うダンボールベッド。
・泊りの時に使う以外は、通常のダンボール箱のように様々なものを収納できる(依頼者様はアーティストで、作品を入れておきたいとののこと)

【既存商品】
・ダンボールケースに斜交いのパットを入れて強度アップしたものを、いくつか並べてベッドにする。→強度はあるが、収納があまりできない。
・井桁を組んでベッド状にする→これも収納があまりできない。
・斜交いのないタイプ→各パーツが大きく、組みあがると移動しにくい。価格が高い。

【サイズ】ベッドとして使用する場合、1×2m×0.4m(高さ)程度が望ましい。

【ポイント】
・箱の構造の強化→満足できる収納力
・材質の強化→満足できる収納力
・箱を並べてその上で寝ても、箱が動かない工夫→ベッドとしての機能確保
・通常のダンボールケースと同じように底をテープで貼る。プラ製ジョイントの活用→簡単な組み立て

【予想してなかったメリット】
・ベッドが必要でない時は、積み上げて省スペースにできる。(当初は箱自体を貼って一つにする考えがあった)

【予想してなかったデメリット】
・ダンボールなので、体重によってダンボール自体がへっこむことがある。
 →構造的に耐荷重が減るということではない。
・プラ製ジョイントの使い方が分かりにくかった。
 →一度分かれば、以後問題ないが、最初は戸惑うかも。動画等が必要。

【使用後】
・一度使用してもらいましたが、特に問題はなく快適とのこと。
・体重によって一部くぼむので、べニア板など敷いてもいいかもとのこと。
・湿度や結露、日当たりでの劣化は気になるとのこと。

というわけで、ひとまず満足していただけたようでした。
依頼者様のこんなものが欲しいという情報が明確だったこと、類似商品をきちんと調べていただいていたこと、弊社のダンボール設計の技が生かされたことなどで、両者にとっていいものが出来ました。ダンボールベッドではなく「来客用ベッドになるダンボール収納箱」と、依頼者様が見方を変えたことも大きなポイントでした。

販売も可能でし、ご要望に合わせてオーダーメイドできます。
ご関心のある方はお気軽にご連絡くださいね。

よろしくお願いします。(画像なくても分かりますか?)


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