メルフのものづくり-ダンボール作用点

カッティングプロッターを駆使して作るパッケージやダンボール製品の新商品開発プロセス、日々の記録です。

ダンボール作用点 <いよいよ「あけしめ君」(1)>

2009-02-18 16:52:30 | Weblog
芳川紙業のオリジナル企画の新商品を紹介します。

私は、入社以来オリジナルの商品を世に出すことを目標にしてやってきました。それがようやく現実のものになってきました。

名付けて「あけしめ君」です。

分かりやすく言うと「ダンボールケースふた開閉器」です。(分かりますか?)みかん箱などのA式のダンボールケースのふたに取り付けて、開け閉めを自在にするダンボール製品です。

「文化鋲」と呼ばれる赤色のひも付きのボタンのようなものをご覧になったことがあると思いますが、あのようにテープでとめずに封をするものです。同類のものとしては、プラスチック製などもあるようです。

テープを貼ったりはがしたりして、開け閉めを繰り返すと、ダンボールは傷みますしその都度テープが無駄になります。文化鋲にしても、紐を巻いたりほどいたりが結構面倒だったりします。分別収集の必要がありますし。

「あけしめ君」の材質は実質ダンボールのみで、ふたとの接着には両面テープを使います。(両面テープは貼付け済みです)ダンボールは非常に硬いダンボールを使用していますので、何度もの開け閉めに耐えられます。


〈「あけしめ君」を使って閉めた状態です〉


〈1枚はこういう形状です。カニかタツノオトシゴかオウムか…〉


〈片面には両面テープが貼付してあり、中央のミシン線で半分に割って使います〉

「あけしめ君」の出っ張りの部分を互いに組んでいくことで、ふたが開かないようになります。閉める際は、両側に付いた「あけしめ君」を互い違いに組んで、上から押すようにして閉じれば、簡単に閉まります。予想以上にぴたっと閉まります。

開ける際は、「あけしめ君」につまみが付いていますので、それをつまんで持ち上げるようにしていただくと、簡単にふたが開きます。力のない方や片手が荷物などでふさがっている方にもたやすく開けられます。これはユニバーサルデザイン的な考え方を導入したものです。

「あけしめ君」は実質ダンボールのみなので、分別収集を気にせずに「あけしめ君」をつけたまま廃棄することができます。エコにやさしいです。

詳しい使い方の説明などは、明日明後日にでも。お楽しみに。

ご希望の方には、試供品提供します。sugawa@e-yoshikawa.co.jpかこのブログの左上からメールください。よろしくお願いします。(2011.4.1記)

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 芳川紙業株式会社 開発部 須川栄司

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2 コメント

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テレビ見ました (高山)
2009-08-20 10:57:06
テレビ見ました。
私も含め、私の周り(大阪のおばちゃんではないですが…)では、あけしめ君は好評ですよ!!
段ボールのサイドが浮くのは、課題ではないという印象を受けました。
旅行用具とか季節限定で使う小物とか、たまにしか使わないものを段ボールに整理して押し入れなどに丁寧に整理整頓するときに、あけしめ君は、重宝しています。
値段も手頃です。

正座用椅子は、法事のときなど、お寺関係で大量に出そうですね。
返信する
ありがとうございます。 (須川です。)
2009-08-20 19:34:29
TV放映ご覧頂ありがとうございました。

「あけしめ君」へのアドバイスありがとうございます。あのダンボールケースはあけしめ君と同じ硬さのダンボールで、さらに付けてすぐだったのでなじんでなかったのです。(という言い訳をしてみたり)

また箱にすでにくっついているのかと誤解される方もいました。

「使ってもらう」までにどうやってもって行くかが難しいところですね。

これからもよろしくお願いします。

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