メルフのものづくり-ダンボール作用点

カッティングプロッターを駆使して作るパッケージやダンボール製品の新商品開発プロセス、日々の記録です。

ダンボール作用点 <ユニクロの通販用ケースを読み解く!!>

2020-11-10 11:21:22 | Weblog

お昼から暖かくなってきました。


株価が!

ユニクロの通販を利用しました。

相変わらず(笑)、めんどい梱包でした(笑)。

さぁ今日はこれを読み解くぜ!

 

こんな外観の箱です。

開けるには、本体横についている【OPEN】をつまんでびりびりとジッパーを開けていきます。

この時、貧乏人の私はそんなところを破いたら再利用できへんやん、と思うのでした。(笑)

で、ふたにあたる部分をこれまたびりっと破きながら持ち上げます。うわーもったいなー。(笑)

ふたを開けると、またふたが。(笑)ちなみに最初のふたは、本体にのりでくっついています。なんでやねん!作るの面倒!

中のふたはこういう感じで持ち上がります。この中に商品が入っているのです。

 

めっちゃ面倒やし、普通のミカン箱形式より材料いりそう。

でも思たんですわ。

通販が盛んになってきたけど、「ペン1本にこんな大きい箱に入れやがって!資源の無駄!ピッタリサイズにしなさいよ!」という苦情をよくネットで見ますよね。

ダンボール屋からすれば、種類を多くしてピッタリサイズを増やすより、大量に作る方が安価になるので、中身と外箱のサイズが少々ミスマッチでもお客さん安くできますよ。ということなのです。

でも、資源の無駄!そんな声が大きくなるとイメージがよくないので、各社工夫するわけです。

全く独断ですが、ユニクロさんは、こんな箱の形状に工夫をしたのだと考えました。

要するに、同じ材料で高さを自由に変えられる形状です。

高さに応じて折り曲げる罫線と、そこから伸びている45度の罫線を、中身の高さ(厚み)に応じて即座に入れる機械があって、よりピッタリサイズの箱を作っているのだと推理しました。

中身は服なので、縦横のバリエーションは何通りかに絞られるはずで、問題は高さになります。

ふたは、縦横のバリエーションに合わせて作ればいいので、種類も限られます。

高さをピッタリに作ることができれば、無駄なスペースもなくなり、緩衝材で埋めることもなくなり、資源の有効活用につながると考えたのだと思います。

ということを、先日の開封しているときに「あっ!」とひらめきました。

 

ただ、ユニクロさんのようなダンボールケースを大量に使う企業さんでないと、こういう形状を採用するのは難しいですね。後これを作る機械を作ったメーカさんもすごいです。

 

以前も「ダンボール作用点 <ユニクロの通販用ダンボールケースがとても斬新。メリットを独断と偏見で考えてみた>」で記事を書いています。(実は人気記事!)この時はメリットがよくわかりませんでした。

でも今回は、ちょっと自信もあるかも!

 

弊社では、ダンボール設計(特に緩衝設計)のスペシャリストです。自分で言うかですが(笑)。

お問い合わせ、ご依頼はお気軽に!

でわでわ。

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