仕事の面白さ（2）

箱作りはもちろん教科書もなく、自分で考えて作ることから始めなければなりませんでした。

そのため身の回りにあったパッケージを集めたり街で面白そうなパッケージに入った商品をパッケージの勉強ために購入したりしました。それを写真に撮って、寸法・材質・形式・その他気になったところなどを記入してファイルしています。最近はそれを見る機会も少なくなってしまったのですが、設計を初めた頃などはよくそれを見て箱の形などを考えていました。

あまりにも身近にありすぎて気付かなかったことでも、いくつも集めてファイルしていくことで「あっ！」と気付くこともたくさんあります。およそパッケージの設計者なんて陽のあたらないことも多いのですが、みなさんよく考えているのです。そういう刺激が、私の意欲をかき立ててくれたのも事実です。