夏になるとお化け屋敷、肝試し…
人間の性なのか、人は恐怖心よりも好奇心が勝ってしまうようです。
所謂、怖いもの見たさってやつです。
でも、あの経験だけは二度としたくない、そんなことが私にも有りました。
それは小学5年生の夏のこと。
日が変わった頃、ふと目が覚めてしまった私…
まだ朝じゃないから眠ろうとしたのですが、何時もと様子が違うことに気付きます。
何だか五感が研ぎ澄まされているような感じ、自分が寝ている周辺が見えていないのに、情報として頭の中に入ってくるのです。
その時!
何かの音が聞こえました!
右側の頭より上側の奥の方から、確かに大きな音がしたのです。
それと同時に人のような気配が視覚になって私の頭の中に入ってきました!
それはこちらを見ている…いや、覗いている感じにも思えました。
でも、そんなことよりも次の瞬間、私の身体が硬直して全く動かないのです。
嫌なことに、私の布団の上に重さを感じてるのです!
汗が吹き出して来たのがはっきりわかりました。
更に顔を覗かれるのか、何処かに引連れられてしまうのか、何かをされるんじゃないかという不安が…
お祖母さんが言ってた、お経を唱えると良いという話を思い出し、一心不乱にお経を唱え…
駄目だ、身体が動かない…
手足が痺れているのではなく、重力がのしかかって動かせない。
それでも一生懸命、足と手に意識を集中させて、動け、動け、動け!と繰り返す私。
そうしたら、僅かですが指が動く!
段々と手だけが自由になってきました。
それでも誰かに乗っかられているのは、はっきりと感じる……
私には2つの選択肢があったのです。
このまま様子を見て寝た振り作戦。
いつかは去っていくだろう…
または、動く手で布団を退け、得体のしれない何かに向かって騒ぐ…
それで去ってくれたら良いという根拠のない期待感……
少しだけ手が動くことで、この得体のしれない何かに支配されず、少しだけ勝っているかもしれないという勘違いが心に余裕を持てたのです。
どうしようか…
何かをしないと、また「夜中にコンニチハ」され続け、呪い殺されるかもしれないし、何かをした途端に「一緒に行こう」をされても困る。
わたしが、その時に選択した行動は後者!
布団をバサっと退かすこと!
バサっと布団を退けた途端、重さが消え…
問題なく起き上がれたので、次に部屋の照明…
辺りを見廻しても何も確認出来ませんでしたが、私の身体は汗だく状態。
朝、この出来事を親やお祖母さんに話したのですが、さほど驚かず、この金縛り?は、現在まで一度も経験してません。
ただ布団を退ける前、頭の中では、死んだら絶対にお前だけはぶん殴る、ただじゃおかない!
そう考えながら、照明を点ける前に念じ、点けた瞬間に叫んだ気がします。
よく考えると…離れに住んでいた頃、階段を誰かが時々昇って来るものの、ドアの手前で折り返して降りていく…
あれって、あの時の得体のしれない何か?
まぁ、あれから離れの部屋には2匹の愛犬と一緒に寝てたので、それは中に入れなかったのだろうか…
あれ以来、常にでは無いものの、寝ていても何かが起きる少し前に目が覚めることが多い。
アラームが鳴る前、電話の前、地震の前とか…
意識しないよう、怖いドラマや映画を観ないようにしてたのですが、昨日、久々にホラー系の短編韓国ドラマを観てしまい…
うぎゃ〜!!!
はぁ、はぁ、はぁ…と冷汗が出たことは内緒だよ!
汗は出ても、お化けは出ませんように…
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