夏の思い出のひとつ。
それは、これでもかと太陽が容赦なく照り続け、ムシムシとした暑さの中を友達と自転車を漕いで汗だくになりながら海まで出かけた思い出です。
遊泳出来る海水浴場は自宅から30分程度のところにありました。
今思えば贅沢な環境と時間でした。
自転車を漕いでいる時は家で涼んでいる方が良いなと思うのですが、それが一気に吹っ飛ぶ瞬間。
それは最後の丘を登り切った、その丘の上から見渡す眺望。
私たち少年の目には大きな青い海が飛び込み、心地よい潮風を肌で強く感じる瞬間でした。
その丘から一気に下れば浜辺でした。
海で適当に遊んでまた家へ帰る。
(時々邪な思いを各々心に潜めたのは内緒だよ。)
オラたちも大きくなったら、あのお姉さん達みたいな大きな胸の彼女連れて、夏の海で日焼け止めを背中に塗ってあげるべって♪。
妄想した中学生が数名、海とは別方向をガン見していたのは良い思い出でした。
こうして振り返ると、当たり前の事が一番の幸せであり、時を過ぎて実感するんだなって感じます。
今日、一日、何も楽しいことが無かったことを悔やむ人がいます。
でも、その日に不幸、病気、怪我、仕事で失敗、落とし物、理不尽なこと等、様々な悲しい出来事があった人々が居ます。
何も無い一日にこそ、私たちは先ず感謝するべきなんじゃないかなと思うんだ。
あの丘の上から見渡す広い青い海と地平線、そして肌から感じる夏の太陽の暑さ、潮の香、あれがサファイアのように輝いてたなんて、その時は感じなくても時が過ぎれば、それが宝石だったと気付くときがあるんですからね。
自分の青い時間(青春)は何処にあるかは自分次第です。
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