さあ、大変だった。
遅刻するのは仕方ないにしても、ランチの招待のアニーとクリスチャンの従弟のブルーノの家にも行くのは初めてだったので、あまり行ったことがないエリアで不安があった。案の定、地図を印刷してきたが、最寄駅から遠くないのに、少し迷ってしまった。
それでも何とか、アパートの前に到着できた。アニーが窓から首を出してみていて、手を振っていた。
すぐに降りてきてくれて、遅れたことをお詫びして、ランチが始まった。
ブルーノは現在は退職しているが、この時はパリのコンセルヴァトワール(国立高等音楽院)の教授だった。芸術大学の最高峰と言える学校である。作曲が専門で、日本でコンサートのための来日時に、奈良にも立ち寄ったのだった。(その後再来日の時も)
アニーは中学の音楽の先生で、コーラスを今も続けているらしい。
ちなみにクリスチャンも中学の音楽の先生だ。
ここでもホワイトアスパラだった。好物である。
緑のもある↓(フランス人は、アルデンテが好みではないのか、パスタも野菜も、クッタクタにゆでる)
メインは,鶏の丸焼き?だった。意外にあっさりとしてどれも美味しくいただけた。
フランス人は「脚?手羽?」みたいな感じで、どの部位を食べたいか、と聞いてくれる。
もちろん全部の部位を食べることもある。
それを聞かれたのがこの時最初だった。
デザートはチーズとリンゴのタルトだった。もちろんしっかり頂いてしまった。
というのも、今夜もまた別の友人宅での夕食が待っているのだった。
さっと?ランチをいただき、一旦、借りているアパートへ戻りたかったのだが、なかなかそうはさせてはくれない。
少し休んだら、一緒に散歩に行こうということになった。
これが、後で大変なことになってしまうのだ。