フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

誠実な空港長に感心したこと

2021-05-21 09:06:30 | 2018年春の旅行(パリ・ブルゴーニュ・リヨン)

空港近くのホテルに着いた私たちは、スーツケースを引き取った。ところが相当ひどくバスの荷物入れへ投げ込んだようで、角がつぶれたり、破れたりしていた。

同じ飛行機に乗るはずだった人たちが、「これはひどいよ。写真を撮っておいて言った方がいいよ。」と親切にアドバイスしてくれたので、そのようにした。

旅慣れた人で過去にそんなことがあったのかもしれない。

そこから、部屋を用意してもらい、荷物を片づけて、夕食が用意された。この時、つくづく感じたのは、日本の航空会社でよかったということだ。説明もよくわかるし、何よりその誠意が感じられる。

部屋を一つ一つ訊ね、何か不都合がないか聞いて回ってくれた。最初に割り当てられた部屋は、どこか水漏れがしているのかと思うほど床がじめじめしていたので、連絡すると部屋を換えてくれた。

 

この時の責任者(その日本の航空会社の空港長という役職の人)は、仮眠はとっただろうが、翌日もずっとロビーの誰からも眼につくところで立ちっぱなしで、対応に当たっていた。いつ見てもその人はそこに立っていた。座ったところを見たことがなく、この人の誠実さと努力にはほとほと感心した。

自然が起こしたこのような事でも、これほど誠意を持って対応してもらうと、こちらが感謝したくなるほどだった。

もちろん、時間に余裕がなく仕事が待っている人たちはそうもいかないだろうが、私は余裕を持って帰国日を設定していたので、貴重な機会と思えた。

出来れば、パリに戻りたいということをのぞけば。

 

ここで、空港で出会ったジャン・ピエールとニコルと、食事のテーブルも一緒にし、段々仲良くなっていった。

彼らは、日仏カップルでアメリカに住んでいる親戚がいて、その2人と一緒に日本を旅行するということだった。


彼らもまたこんなハプニングのなか笑顔を見せる余裕があった。

 

日本人の若いカップルも一緒のテーブルで、私は個人旅行が中心だが、いい感じの人たちが多く、便利なツールを教えてもらったり、旅行の話を聞かせてもらったりして、楽しい時間を過ごせた。

 

郊外の大きなホテルは同じようなものかもしれないが、このホテルで驚いたのは、フロントやレストラン、玄関の警備員などはほとんど全部黒人だった。白人はほんの数人しか見なかった。そして彼らは楽しそうに働いていたし、親切だった。

 

スマホが使えるとはいえ、部屋の電話から日本への電話料金はすべてサービスということも、本当にありがたいことだった。しかしこの掛け放題電話は、しばらくすると掛けられなくなった。



翌日にならないと何時の飛行機で帰れるかどうかはわからないということだった。

たぶん急ぎの人は、別の振り替えルートを示されていたかもしれないが、急ぎではないので、遅くても一日後の同じ便になりそうな感じだ。

それが早くなる可能性もあったようで、パリにはいかないでほしいと言われているので、空港近辺を散策して過ごすしかない。


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