さて、ビュットショーモンまで、ストライキのさなか、行けるのか。
バスがいいのではと、ヴァンセンヌの駅まで行くことにする。途中、マルシェが立っていた。
バスのターミナルで、何人かに聞いたが、直通のバスより、メトロで途中まで行った方がいいという。
バスは乗り換えなしでいいのだが、どのバスなのかさっぱりわからないし、運行しているのかさえ分からない。
とりあえず、メトロでNATIONまで行くことにした。ここで降りるのは初めてだった。大きな広場だ。
ここからバスB71に乗るのだが、広いロータリーなので、バス停もたくさんあり、わかりにくい。
ようやく見つけたが、超満員で乗れそうにない。見送ろうと思ったら、「乗れ」という合図をアフリカ系のお兄さんが入口?出口で中から手招きをする。
えー?このぎゅうぎゅうのバスに乗る?怖すぎる、と思ったが、乗るしかない。冬でよかった。貴重品を含めたバッグはすべてコートの下でしっかりバッグの位置を手で押さえて乗った。つまり出口から乗って出口から降りたのであり、切符は握りしめたまま降りてしまった。あきらかに無賃乗車であるが、この状況では誰もとがめはしない。運転手さんもどうすることも出来ないから黙認している。
とにかく、メトロが二本しか動いていないこともあり、バスも少なく、乗れてもこの調子だ。
ベルヴィルまで、超満員のままだった。しかも途中から乗ってきた中華系の大きな人はパンをかじりながらで、私の頭の上でポロポロとパンがこぼれている。帽子をかぶっていたとは言うものの。
ようやく、ビュットショーモンの前に着いた。着いてから気づいたのだが、ほんとにメトロのビュットショーモンの出口のところにバス停があるのだ。
でも、プレゼントに花を買おうと思っていたので、少し手前のピレネーあたりのバス停で降りて店を探した。一軒だけあって、ピンクのチューリップを買った。
花屋で花を買う前に、在宅かどうかを確かめるために電話をした。
ミッシェルさんが出たので、「引っ越しの準備?」と聞いたら、「そうなんだよ。」と言っていたが、電話だけでもサプライズのようで喜んでいた。この時点ではまだ日本からの電話だと思っておられた。
そして数分歩き、アパルトマンの前に到着したが、サプライズなので、コードも知らない。いよいよ、ここで電話をして開けてもらうしかないかと思ったが、運よく?同じアパートの人が戻ってきて、開けてくれた。
エレベーター(乗るにもカギがある)も開けてくれたが、インターホンを押すと、初めは、奥さんの息子が出て、ちんぷんかんぷん?だった。しかし途中でミッシェルさんに代わり、「下にいるんだけど。」と言ったら「え!?」と、たぶんこの時点でも半信半疑だったと思う。
そして、エレベーターで5階まで上がると、ミッシェルさんが部屋の外で待っていてくれた!!もう嬉しさのあまり、飛びついてしまった!!!日本人ではありえないかも、くらいの勢いで。
ミッシェルさんもきっと何が何だかわからなかったことだろう。
そして、懐かしい部屋へ入ることになる。
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