今年は手作りの御輿で町を巡る…輪島市の神社で春祭り始まる 総輪島塗の巨大な山車は保管していた蔵が倒壊 (2024年4月4日)
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輪島市の神社では4日から春祭りが始まりました。能登半島地震の影響で豪華絢爛な曳山は見られませんが手作りの御輿で町を巡ります。 毎年、輪島市の住吉神社と重蔵神社で行われ輪島に春を告げると呼ばれる「曳山祭(ひきやままつり)」。住吉神社では、5日その山車を子どもたちが引いて町を練り歩くはずでした。しかし… 地震で鳥居が崩れ、総輪島塗の巨大な山車は保管していた蔵が倒壊。それでも、地元に元気を届けようと準備されたのは…ご神体を乗せた小さな御輿。町内をめぐり地元の人たちにお神酒を振舞いました。 町民: 「うまい」「ありがとうございます。こんな貴重なお酒いただきまして」 この御神酒、実は… 客と店主やり取り: 「こんにちはー」 「おー!いらっしゃいませ!」 「実は同級生なんです」 3日、小松市で発売された輪島の酒。倒壊した蔵から救出した酒米を小松市の酒蔵で醸造した貴重な日本酒です。 住吉神社 浅井則家宮司: 「明日が輪島の春祭りなもので、そこにもお供えさせて頂ければと思いまして…そんな貴重な御神酒がふるまわれました」 町民: 「今年は祭りは絶対に無理だと思っていたけどこうやって小さいながらもこういった形で時節の祭りができたということは私らとしてはうれしい」「来年はもっと普通の祭りができるようになっていけば一番いいなと思います」 住吉神社 浅井則家宮司: 「曳山で春だなというのが例年なんですけどなかなか難しいものですから祭りをしているということだけでもご報告できればと思っています」「皆さんの心が少しでも晴れてもらえればと思っております」 曳山祭のもう一つの神社、重蔵神社では、5日ご神体を遷座している金沢の神社で神事を行う事にしています。