【新しい政府と国民の総意】により撤去に向けて進んでいく今後のダムはロックヒルダムが有力→撤去工事が容易
位置 | |
---|---|
河川 | 木曽川水系揖斐川 |
ダム湖 | 徳山湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 中央土質遮水壁型 ロックフィルダム |
堤高 | 161.0 m |
堤頂長 | 427.1 m |
堤体積 | 13,700,000 m3 |
流域面積 | 254.5 km2 |
湛水面積 | 1,300.0 ha |
総貯水容量 | 660,000,000 m3 |
有効貯水容量 | 380,400,000 m3 |
利用目的 | 洪水調節・不特定利水・ 上水道・工業用水・発電 |
事業主体 | 独立行政法人水資源機構 |
電気事業者 | 中部電力 |
発電所名 (認可出力) |
徳山発電所(161,900kW) |
施工業者 | 熊谷組・大成建設・青木あすなろ建設 |
着手年 / 竣工年 | [[1971年(昭和46年)]] / [[2008年(平成20年)]] |
出典 | 『ダム便覧』徳山ダム |
備考 | 総貯水容量日本一 水特法9条等指定ダム |
上空から徳山ダムを望む
2008年に、日本最大の総貯水容量を誇る「徳山ダム」が揖斐川町上流に建設されました。
「徳山ダム」は、中央遮水方ロックフィルダムという種類のダムで、水を通さない粘土質の層(中央遮水壁)の両側を砂利ではさみ、更に外側を岩石で覆っているのが特徴です。貯水量は、浜名湖の約2倍の6億6,000万立方メートルで、ダム堤頂の長さは、新幹線「のぞみ号」の16車両(400メートル)を超える427メートルといわれています。
徳山ダムも長良川河口堰も…建設すべきでなかった「ムダな公共事業の見本」なのに政治家は絶対に謝らない(伊藤 孝司) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
一滴も使われていないダムの水
導水路で流そうとしているのは徳山ダムの水。このダムは揖斐川の最上流部に建設されたロックフィルダムで、高さは161メートル。総貯水容量は、日本最大の6億6000万立方メートルという巨大ダムである。水資源機構が管理する、治水・利水・発電の多目的ダムだ。
揖斐川上流域がダム調査区域に指定されたのは1957年12月。2000年5月にダム本体が着工され、2008年3月に完成。ダムによって徳山村のほぼ全域が水没し、8集落の466戸・522世帯の家屋、全住民約1500人が移転を余儀なくされた。ダム建設では初の全村離村で、「徳山村」の名は地図から消えた。
最初に訪れたのは1984年。ダム計画のあるところではどこも同じだが、新たなインフラ整備は行なわれない。そのため、車のすれ違いが大変な山道で村に通った。“開発”が行なわれていない徳山村にはすばらしい自然が残り、人々はその中で素朴な暮らしをしていた。
泊まるのはいつも、増山たづ子さんの民宿だった。増山さんは、アジア太平洋戦争の戦場で行方不明になった夫が戻って来るのを待ち続けていた。ダムに沈むまでの村の様子を夫に見せようと、写真を撮り始めた。
徳山ダム建設計画は、何度も見直しをする機会があった。しかしこの巨大公共事業は、長良川河口堰と同じように完成まで突き進んだ。