１年前

２月８日。　一番辛い日かもしれません。




最近　齢と共に記憶力が悪くなっているけれど




去年の今日のことは　覚えています。









朝　ディズニーランドに出かける娘の姿を見た息子が




「いいなぁ～　僕も行きたいなぁ～」なんて珍しいことを言ったから




「暇になったら行こうよ。」って答えたこと。









食欲がない息子に　「大好きなイチゴジャムをつけたトーストを食べる？」って聞いたら




「いいねぇ。」って笑ったこと。









並んで横になっていたら、　息子の右手が　すぅ～っと上がり　すぅ～っと降りたこと。




救急車が来るまでの間　息子の耳元で　名前を呼び続けたこと。




近所の人が　運転席側から救急車の中を何とか覗こうとしているのを見たわたしが、




「そんなに見たいの？　見世物じゃないですから！」と言おうとしたのを、鹿五郎さんに止められたこと。









今日一日　「今頃は・・・　今頃は・・・」って過ごしました。




そう、それまで何ともなく聞いていた　救急車のサイレンが大嫌いになったのも　一年前の今日から。




息子としゃべった最後の日。







たくさんの事が思い出されるのに、どういうわけか　メラニーの姿がこの日の記憶に出てきません。




「おかあさん、今　忙しいから・・・」とか　「だめよ！」と言った記憶がありません。










でも　いたよね、メラニー。




そっと　そっと　見ていたんだよね。




去年の１月　おにいちゃんとおねえちゃんがお話しているリビングに入るのを止めたメラニーを




おかあさんは　知ってるもの。









だから　そっといてくれたんだよね。