夜の部屋【奥の間】開設のお知らせ

もしもあたしが特殊部隊だったら。

ミスをしたら、上官がきつくしかってほしい。

そして、どうせしかられるなら、堂上班がいい。


たとえば配架ミスとか、訓練中のたるみとか、ちょっとのことでも絶対見逃さず、徹底的に突ついてほしい。
加減容赦なく、追い詰めて。
就業後にひとり、書架の間、人目がつかない所に呼び出されて、お説教されてへこんだあたしに、更に追い討ちをかけてほしい――。

（【もしもあたしが特殊部隊だったら】１話目から抜粋）

「君がこういうことされたい子だってのは、うちの班に配属されてすぐにばれてるんだからさ」
小牧教官はあたしの脚からスーツを抜き取った。靴下に手をかけて、
「これは履かせておいたほうがいいかな」
と堂上教官を見やった。

(「もしもあたしが特殊部隊だったら」・二話目から抜粋）

「小牧、脚もちあげてくれ」
　堂上教官がそこで床に膝をついた。
「了解」

(「もしもあたしが特殊部隊だったら」・三話目から抜粋）

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