令和7年2月をもって、ソニーが「MD(ミニディスク)」の発売を終了するのだとのこと。ニュースを見た時、まず真っ先に「まだ生産してたのか!」と感じたのと、いろいろと昔のことを思い出したのでそのことについて書くことにする。
全然大した話ではないが自分の音楽とのかかわりにおいてMDの存在はデカかった。小学6年生の時にラジカセの「録音と再生ボタン同時押し」でオザケンの「カローラⅡに乗って」を録音したところからスタートして、直接CDからカセットテープに録音できる姉のコンポに憧れつつ、中学後半くらいに突如として登場したのがMDだった。
MDはなんと言っても、カセットテープでは出来なかった「曲を頭出しできる」ことと「何度も書き換えられる」というのがあまりにも魅力的すぎたな。自分は当時からスピッツが好きだったので、膨大なアルバムの中からマイベスト曲を集めてMDにし、高校時代友達に貸しまくってたのを覚えている(ベストが絞り切れなくて結局4枚になった)。
また、近所のGEOに行って、ミュージックステーションなどで気になった曲のシングルCDを10枚程レンタルして、MDに録音して「1998年2月」とか名前つけて取っておくなんて事もよくやっていた。借りたCDは安く済ませるため「当日返却」とするものの、すぐに家に帰って録音作業しないと間に合わない。大忙しだったのにその作業がなぜか楽しかったり。
MDケースの曲名が書ける欄に超気合を入れて字を書いたり、再生した時に曲名がディスプレイに表示されるよう、一曲一曲にバカみたいに手間をかけてタイトルを打ち込んだり…。全部完全に楽しい思い出だな。
その後「コピーコントロールCD」という、自分にとっては本当に残念極まりなかったものが出て来て、さらにipodが流行り出したのになんとなく触らなかったせいで、一気に音楽とも離れ離れになってしまった。今は40代になってSpotifyに出会い、革命的な思いとともに再び音楽を聴きなおしているが、あの頃の自分にとってはずっとMDが一番だった。
実家に行くと中・高時代の苦労結晶であるMDが沢山あるので、まだ聴けるのかどうか今度試してみたい。役目を終えたMDに、感謝。
~完~
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