modest photo album

- 日常の中で気に入った瞬間を写真に収めています -

紫陽花の咲く 松虫寺

2019年06月09日 | 神社・仏閣
関東地方は梅雨に入りました。
私の住む千葉県でもあちこちで紫陽花の開花情報が聞こえてきますが、今回は紫陽花の咲き始めた千葉県印西市にある松虫寺です。
松虫寺は奈良時代の聖武天皇の皇女「松虫姫」にまつわる伝説が伝わる寺院で、同じ敷地内には松虫姫を祀る松虫姫神社もあります。
松虫姫の伝説は松虫寺のホームページ に詳しく紹介されていますが、なかなか興味深いものです。
決して広くは無いものの、春の桜、紫陽花、秋の紅葉の時期に美しく映える境内は近隣の人々の憩いの場にもなっています。


この日には本堂への入口が閉まっており、散策と撮影ポイントで有名な薬師堂のある境内を散策します。
奥に見えているのが薬師堂です。
私が訪れたのは梅雨入り直前の紫陽花が咲き始めたタイミング。
ここの紫陽花は鮮やかなブルーか特徴ですが、この時点ではまだ青い色が薄いかな、、、


見えているのは仁王門。 中には見事な仁王像があります。
肉眼では確認できますが、残念ながら策とネットで完全防御されており写真撮影は出来ませんでした。


仁王門の脇にさりげなく安置されているお地蔵様。 絵になりますね。


仁王門をくぐると右手には鐘楼が。


薬師堂の右脇にある瑠璃光殿。 中には七仏薬師瑠璃光如来(国重文)が安置されています。


同じく左脇にあるのは伝説の主人公である松虫姫を祀る「松虫姫神社」。 神仏習合の習慣が残っているのですね。
裏手には松虫姫御廟(御遺言により分骨埋葬されていると伝えられている)もあります。
周辺には伝説にまつわる色々な史跡があって散策しても楽しめるのですが、このお寺の隣にはカフェがありこちらも来訪者には好評の様ですね。




【撮影機材】
EOS-6DMK2 EF35mm F2、EF85mm F1.8 USM



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千葉県印西市 宝珠院観音堂

2019年04月14日 | 神社・仏閣
2019年4月5日

今回は千葉県印西市の宝珠院観音堂です。

千葉県印西市には国指定重要文化財の御堂が幾つかありますが、今回の宝珠院観音堂は推定築450年、室町時代後期に建立された貴重な文化財です。
撮影に訪れたときは境内の桜が満開でした。






現在この地に宝珠院は無く、この観音堂だけが残されており管理は近くにある泉倉寺さんが行っています。
この観音堂は古くからある住宅街の奥にあるのですが、車道から離れており参道らしき通路への入り口が非常に分かりづらいので、カーナビを使ってアクセスしても『観音堂まで到達できなかった、、、』という話を聞いたりもします。


これが参道(?)のひとつ。 崖下の畦道から続く急な階段です。私は最初カーナビでこの下の細い畦道に案内されました、、、
もう一箇所ある参道は反対側の車道側にあり、民家の軒先を通る幅1メートル程度の曲がりくねった50メートルほどの通路。 私はこちらから入ったのですが、その入り口が見つけられずに何度も引き返してカーナビと睨めっこしてやっとの思いで到達できました。
どちらの参道も『え、ここでいいの?』という感じで、正直なところその奥にこんな重要文化財があるなんて驚きでした。








この地域でも女人講中の慣わしが続いていたようです。


この様な貴重で美しい重要文化財があるのですから、もっとアクセスし易いように整備してせめて案内看板でも設置しても良いとも思うのですが、なかなか難しいんでしょうね。
観音堂には駐車場が無く、皆さん近隣の公園や泉倉寺さんにお願いして車を停めさせて頂いているようです。



【撮影機材】
EOS-6DMK2 EF24-70mm F2.8L、EF85mm F1.8 USM


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千葉県印西市 栄福寺薬師堂

2019年04月07日 | 神社・仏閣
2019年3月27日

今回は千葉県印西市の栄福寺薬師堂です。

以前、Web上でその写真を見かけたときに是非訪れてみたいと思っていた場所です。
国指定 重要文化財。室町時代中期の寛正七年(1466)建造、記録のある建物の中では千葉県最古の建造物だそうです。


33年に一度の御開帳の際には内部の見事な薬師如来像を拝む事が出来ます。(次回は2050年、、、)


静かな田畑に囲まれた集落の中にあり、大きな道路からも離れた場所にあって到達する為には細い路地を走らなければいけないので、カーナビがあっても結構苦労するかもしれません。


御堂の目の前に立つ「角塔婆」に触れると、無病息災の御利益があるらしいです。






同じ敷地内に熊野神社があり、神仏習合の形態が残っていて興味深い。


この美しい貴重な文化財がある栄福寺には現在住職が不在で、維持管理は地元30件ほどの檀家が行っているらしい。
いろいろとご苦労も多いでしょうが綺麗に維持管理されており、築550年にしては保存状態は良い様に見えます。



【撮影機材】
EOS-6DMK2 EF24-70mm F2.8L、
EOS-KISS X7 EF85mm F1.8 USM


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佐倉市先崎の鷲神社

2019年03月20日 | 神社・仏閣
2019年3月17日

今回は千葉県佐倉市矢崎にある鷲神社です。

決して有名ではない小さな神社ですが、里山の中にある小さな林に囲まれて地元の人たちを1000年以上の間見守ってきた、歴史のある神社です。
今回何故ここを訪れたのかというと、、、『本殿にある彫刻が見事』だと聞いていたからです。


彫刻を見る前に、立派な石の鳥居をくぐります。
この鳥居は石造りの鳥居としては市内最大の大きさで、指定文化財だそうです。
今回は写真がありませんが、御神木の欅の木も樹齢1000年超で、学術的にも貴重な物です。


そしてこれが文化財に指定されている本殿。(現在の本殿は築150年程)
決して大きな建築物ではありませんが、確かに物凄い密度の彫刻です。
本殿正面の柱には向かって右側の柱が昇り龍、左側が降り龍の迫力ある見事な彫刻。 
もともと彩色は施されていなかったように見えます。




本殿を裏側から眺めた状態。
壁や基礎の部分、階段の下など可能な限り全ての部分に彫刻が彫られており、圧巻の密度。






本殿の三方の壁には源頼光による大江山鬼退治の伝説が彫り上げられています。
本殿は鉄骨製の頑丈な屋根に覆われており、この貴重な文化財を保護する為に努力している事が良く分かります。
それにしても、この彫り物を作った当時は当然ながら電動工具なんてなかった時代ですので、職人技とはいえ大変な作業だったのでしょうね。



鷲神社の周辺は殆どが農道で、乗用車がすれ違うのは難しい様な場所にあって目標物なども無い場所なので、訪れる人も殆どが地元の人達ばかりと思われます。
私が見た限り、駐車場なども無い様に思えました。
この貴重な文化財に興味のある人は、十分にアクセス方法を確認した上訪れる事をお勧めいたします。
※ここは地元の人達にとって大切な神社ですので、マナーを守る事は勿論、必ず拝殿で参拝をしたうえで見学をする様にしましょう。




【撮影機材】
EOS-6DMK2 EF24-70mm F2.8L、
EOS-KISS X7 EF85mm F1.8



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東日本一の杉大木 成田市 麻賀多神社

2019年03月07日 | 神社・仏閣
2019年3月2日

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今回は成田市台方にある麻賀多神社です。
麻賀多神社の佐倉市にある社へはたまに訪れていたのですが、こちらが本宮で私は初めてお参りをいたしました。
ここを訪れるきっかけになったのは、こちらの御神木が樹齢1300年を超える“東日本一の大杉”という事を聞いていたからです。
今回近くへ行く用事があったので、やっと訪れる事が出来ました。



神社の場所は千葉県成田市台方1番地。
駅からは少し遠くバスの便もあまり無いようですので、車でのアクセスが便利かと思います。
高速道路を利用するのであれば、東関東自動車道の佐倉インターから20分程の場所に有ります。
周辺は里山がある印旛沼の湖畔と言っても良い静かな場所です。


大鳥居を抜けて参道の先にある階段の奥には拝殿が見えます。




調べると1700年以上の歴史のある神社の様ですが、現在の拝殿などは最近建て直されていてピカピカの新築です。




拝殿の向かって左脇奥にあるのが御神木の杉大木です。
樹齢1300年超との事ですが、この時代は日本武尊の後で聖徳太子の時代に近く、そんな昔からここで生きてきたのですね。
1300年超の歴史はその姿にも滲み出ていて、枝や幹の表面などに重厚さも感じられます。


周囲9m。 大木好きの私はその巨大さに感動です。
そもそも、杉ってそんなに長生きするの? と思ったのですが、調べると杉の寿命は2000年とも言われている様です。
多くの場合は若いうちに建築用に伐採されたり、風雨など天候の影響で被害が有ったりして枯れてしまうのでしょうね。


本殿です。
こちらは拝殿と一緒に改築をしなかった様で、朱色の美しい建物で状態良く維持されています。
Webで調べると改築前の拝殿は本殿と似たような、朱色を基調とした色合いの建物だったようです。


絵馬にもご神木が描かれています。 拝殿のイメージは改築前のものなのかな、、、



最近はパワースポットという言葉をよく耳にしますが、この神社も公式ホームページによればパワースポットとして人気を集めているらしいです。
最近までこんな大木が自分の住んでいる地域の近くにあるとは知りませんでしたが、探せばまだ珍しいものが身近にあるものだと、今回改めて思い知らされました。


【撮影機材】
EOSー6D EF70-200mm F4.0L IS
EOSー6DMK2 EF24-70mm F2.8L EF17-40mm F4.0L



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千葉県香取市 香取神宮

2019年02月25日 | 神社・仏閣
2019年2月16日

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毎度ながら撮影後こちらへアップするのが遅く、一週間以上経ってしまいましたが、今回は千葉県香取市にある香取神宮です。

有名な明治神宮など、現在では各地に「・・・神宮」と名前の付いた社は沢山ありますが、古く平安時代の神社に関する書物(延喜式神名帳)によると、「神宮」と明記された社は全国で三つだけ(伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮)だったそうで、香取神宮はそれだけ由緒正しく伝統のある社という事の様です。
私は少し家に近い成田山へは何度も行っているのですが、こちらは初めての参拝となりました。


赤い大鳥居
右側にある石碑には東郷平八郎揮毫の文字が刻まれています。


一体幾つあるのか、、、ものすごい数の石灯籠。


狛犬の前過ぎて階段を上がると朱色の美しい総門が。






内側からみても眩しい程の美しさに、私は暫く見とれてしまいました。


楼門
重要文化財に指定されている、とても美しい楼門です。


拝殿
他の朱色の建物とは違い、こちらは重厚な黒を基調とした存在感のある建物です。


拝殿のカラフルな配色をした彫り物。


拝殿の屋根には菊の御紋が輝いています。


屋根しか見えませんが、本殿です。


拝殿脇の回廊にある釣り灯籠。


【撮影機材】
EOSー6D EF70-200mm F4.0L IS
EOSー6DMK2 EF24-70mm F2.8L



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千葉県香取市 多田朝日森稲荷神社

2019年02月19日 | 神社・仏閣
2019年2月16日

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今回は千葉県香取市にある多田朝日森稲荷神社です。

香取市というと“香取神宮”が有名ではありますが、こちらは江戸時代に京都の伏見稲荷大社より御分霊を勧請したことに始まった関東三大稲荷のひとつらしく、一部ではパワースポットなんて紹介されている事もあるようです。
さほど広くはない境内ですが、いったい何本あるのか数え切れない程立っている赤い鳥居と、「日本一の眷属(おきつね)」と書かれた巨大な像をはじめ、小さな狐達が数え切れない位いて、訪れる参拝者を迫力と魅力いっぱいで迎えてくれます。

赤い鳥居が好きな私としては、以前からぜひ訪ねてみたかったところです。


赤い鳥居が眩しい、、、




日本一の眷属(おきつね)。
確かに私はこんな大きな狐の像は今まで見た事が無かったかも知れません。


拝殿はこの鳥居の中を歩いた奥にあります。


拝殿側から撮影しています。


一体何本の鳥居があるのでしょう、、、
全て奉納された物の様ですし、それだけ多くの人々の信仰を集めているという事なのでしょうか。




小さな御狐の造り物が本当に沢山あります。
この他にも写真に取り切れない程ありましたが、誰か訪れた人は試しに数えてみませんか?


拝殿にはお馴染みの守りてがしっかりと境内を見張っています。
こちらもよく見ると見事なものです。


多田朝日森稲荷神社は東関東自動車道の佐原香取インターから僅か東側へ一キロ程、交通量の多い県道55号線沿いの林の中にありますが、入口には赤い鳥居が何本か見えますので見逃すことは無いでしょう。
近くには水路の街で風情のある佐原市等の観光地がありますし、こちらは駐車場も整備されているので、興味を持たれた方はぜひ訪れてみて下さい。

【撮影機材】
EOSー6D EF70-200mm F4.0L IS
EOSー6DMK2 EF24-70mm F2.8L



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茨城県 北茨城市 花園神社

2019年01月31日 | 神社・仏閣
2019年1月24日

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今回は茨城県北茨城市にある花園神社をご紹介します。
花園神社は1200年前の平安時代に創建されたとても由緒正しい神社で、北茨城市の山の中にある花園渓谷の中にあります。
初詣の時期は結構な賑わいになるのだと思いますが、私が訪れた時は参拝者も我々以外に一組だけでひっそりとしており、静かな境内をゆったりと散策する事が出来ました。
観光案内では知る人ぞ知るパワースポットとしても紹介されていますが、確かにその不思議な存在感というのは何か神聖さを感じるものがあります。


綺麗な花園川にかかる橋を渡ると、立派な杉大木の林の中にある古い鳥居越しに美しい朱塗りの仁王門が見えます。


仁王門


拝殿

拝殿


拝殿にはみごとな龍の彫り物があります。


拝殿の後ろにある急な階段の上には本殿が。


本殿の彫り物は“見ざる聞かざる言わざる”の猿の彫り物が飾られていますが、よく見ると有名な日光東照宮のそれとは違い、猿たちは片手で顔を隠しています。
何か意味があるのでしょうか? 調べてみようと思っています。


ご神木は樹齢800年、周囲8mの三本杉。 
太い杉の幹が途中から三本に分かれているのでこの様な名前になったようです。
物凄い存在感ですが、境内にはこのクラスの杉が何本も生えていてその迫力に圧倒されます。



杉の話題でもう一つ、こんな杉の巨木もありました。
“子宝・安産の杉”との事ですが、いったいどういう訳でこんな姿になったのか?
それにしても凄い、、、


“パワースポット”とは関係がないのでしょうが、当日は青空も見える天気だったのに境内だけ小雪が降っていて、境内から出ると降り止むという不思議な体験をしました。
試しに境内に戻ってみるとまた降っている、、、
『山の天気なんてそんなもんだ』と言われるかもしれませんが、私にとっては何とも不思議な出来事でした。





『花園渓谷は秋の紅葉が美しい』という話を地元の人が言っていました。
紅葉の時期になると訪れる人も多くなるという事なので、静かだったこの日とは違った賑わいになるのかもしれませんが、美しい紅葉の時期にも一度訪れてみたいものです。

【撮影機材】
EOSー6D EF70-200mm F4.0L IS
EOSー6DMK2 EF24-70mm F2.8L、EF17-40mm F4.0L



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島根県松江市 美保神社

2018年12月30日 | 神社・仏閣
2018年12月29日

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昨日アップした記事で「青石畳通り」をご紹介しましたが、今回は同じ美保関町の中にある(すぐ隣です)美保神社のご紹介です。

島根県と言えば何と言っても「出雲大社」が有名ですが、この美保神社も8世紀の『出雲国風土記』に既に記載されている由緒正しい神社で、国の重要文化財にも指定されています。
商売繁盛・漁業・海運の神としての信仰を集めているほかに、えびす様をまつる総本社としても有名で、地元では出雲大社だけをお参りする(片参り)のではなく、この美保神社もお参りする(両参り)をするとご利益が増すとも言われます。




手前にあるのは「拝殿」、奥にあるのが「本殿」で出雲大社の構造を思い浮かべますが、実は美保神社の本殿は左右二つが並んでいるところが出雲大社とは異なっています。(この写真でも良く見ると奥に二つの本殿が並んでいるのがわかります)
二つ並んだ本殿は珍しいのだそうですが、本殿が二つあるのはそれぞれ左右の本殿に、出雲大社に祀られている「大国主神」の妻と子供が祀られているからなのだそうです、、、神話の世界ですね。








可愛い絵柄の絵馬です。 
えびす様は漁業の神様ですし、「えびす様と言えば鯛」というイメージもありますね。






【撮影機材】
EOS-KISS X7
EF17-40mm F4.0L

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