クレームが来た。
慣れてきた 正和から
ロクの検査もしなくて、積んでたらしい
教育担当の清はその日 正和に
マンツーマンで 教えて
正和は 何がなんだかわからず
『 清 なんかしたの?』
もう 普通に呼び捨てしてる。
品管の杏奈が
『 あなたの師匠 清が 不良出したの!』
『 師匠じゃないし、清 じっとiPhone 11
の 自慢してたよ』
今時 11を自慢する 清
杏奈も何遍も何遍も 聞いてる。
『 おい 清 またクレーム ‥ どうするの』
『 正和がやったんだろ 俺じゃないし』
『 側にいて 再検査とか やったの?』
『 俺 人 疑ってないし 揚げ足とらないし』
品管には キツイ言葉
俺 は 人を 疑わない
杏奈も感じてる
ホントに 必要なのか って‥?
清は 反応のない杏奈に
『 結婚して 毎日 旦那に探偵つけて
見張ってる って できる。 まるで
浮気調査する 探偵 だ!』
『 それは ‥』
『 品管のあり方を 考える時間だよ』
『 だって‥ 』
清の後ろに ‥ 品管の部長がいた。
『 何を 考える時期だ! 清 !』
『 す すみません 』
『 お前の尻拭いしてる 品管に ご意見を
頂き ありがとうございます。 清さま
の ご意見お願いします』
『 僕は 僕は‥ 』
清のさっきの 傲慢な態度は消えて
『 いつも 品管の杏奈さんには ご迷惑を
お掛けして‥ すみません 』
『 清 どうするの? もう65だろ。 まだ
居るのか?』
『 僕 邪魔ですか?』
『 俺にもわからないなぜ 清がいるの?』
杏奈も 品管の必要性がわかって
『 品管は お前を見張ってんだよ!』
『 はい 』
『 さっき 言ったよな 人を疑うって
お前 疑惑の塊のくせに!』
『 杏奈 きついよ!』
本厄 杏奈は 清を睨みつけて
『 横で聞いてる 正和 しっかりしろ
お前の 師匠は ザコ だから』
『 ザコ 清だ!』
清は またイジケテ‥