京都で国宝級の仏像が次々と盗まれる。SRIは手がかりを求め、以前に仏像を調査していたフジモリ教授の研究室を訪問した。牧はそこで助手のスドウミヤコと出会う。
夜、牧はミヤコが若者たちに「京都を売らないか」と声をかけ、「京都の文化財の権利を譲渡する」という誓約書に署名させている場面に出くわす。ミヤコは京都の住人が美術品をないがしろにしていることを嘆き、そんな人々から仏像を買い取りたいのだという。ミヤコは仏像にしか興味が無かったというが、だんだん牧と惹かれあっていく。
やがて仏像の盗難現場から「カドミウム光線」を発信する装置が発見された。カドミウム光線は物質を転送する効果が有り、誰かが仏像を転送で盗んでいたのだ。牧はミヤコが寺に装置を仕掛けたことを知り、ミヤコを泳がせて主犯のフジモリ教授にたどり着く。教授は警察に逮捕され、ミヤコは牧に裏切られた事を知り姿を消す。やがて牧は尼僧になったミヤコと再会するが、彼女は一生仏像と暮らすという。牧が目をそらして、もう一度ミヤコを見つめなおすと、そこにはミヤコはおらず仏像が立っていた。