ユダヤ人が世界を支配しているなら、歴史上こんなユダヤ人迫害事件は起きていません

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

(読者の声)「何でも全部ユダヤ人の責任論」について。
<引用>(宮崎正弘のコメント)拙著『ユダヤにこだわると世界が見えなくなる』でユダヤ陰謀論のデタラメさを書き尽くしました。KGB原作と言うよりロシア皇帝時代の秘密警察が淵源でしょうね。<引用終わり>

意見:
1.繰り返す必要性:先生のご意見は正しいのですが、社会的に見るとこの問題の重要なポイントは世代交代と知識の消滅にあります。すなわち毎年何も知らない真っ白な若い人がこの歴史情報の世界に入ってくるのです。
先生や私たち多くのものには分かりきったことが、若い人には知られていない。
このため若い人が詐欺師に騙されるという現象が発生する。最近の「カニ工船本」が良い例です。ということで、毎年定番の基礎知識を繰り返すことは知識の継承という意味で大変重要な作業と思われます。
先生以下各位には、しんどいと思いますが、改めてご見識を繰り返し周知してください。よろしくお願いいたします。

2.ロシアの「ポグロム」:ちなみに、ユダヤ人迫害の「シオンの議定書」はユダヤ人迫害の本場、ロシアのオフラナ(秘密警察)の部長による創作といわれています。
ユダヤ人迫害ではドイツが悪名高いのですが、欧州各国、特にロシア帝国も悪名高い。ユダヤ人大虐殺の用語「ポグロム」はロシア語だと思います。ロシア人は定期的にユダヤ人ゲットーを襲い、金品、家財道具を略奪し、抵抗するユダヤ人は皆殺しにして、家屋を焼き払いました。「屋根の上のバイオリン弾き」です。

3.日本とユダヤ人の関係:これは日露戦争の時、戦費に困った日本政府が外債を募った時の話で「高橋是清自伝」に明らかです。高橋是清は渋沢栄一らの懇請で必死に米英を回りました。
日本敗北必至という状況で日本債権の引き受けてがないところに、ユダヤ人財閥シフが日本の債権を購入してくれたのです。これにより満洲の日本軍への補給が出来て、日本は勝利することができました。ということで戦前皇室はじめ政府、軍はユダヤ民族に深く感謝していました。
これが第二次大戦中、満洲の日本軍がナチス迫害下のユダヤ人をソ連経由で上海に救出した背景になっています。これは決して杉原領事の個人プレーではないのです。上海のユダヤ人居留区は2万五千人を数えたといいます。
杉原領事が発行したビザは6千通といいます。ということは差し引き1万9千のビザは欧州の他の日本領事館が発給していたのです。ドイツのハンブルグ領事館は八百通以上発
給しているといいます。

4.最強の商売人は:ユダヤ人が世界を支配しているなら、歴史上こんなユダヤ人迫害事件は起きていません。松本清張の「何でもCIA論」と同じレベルの妄想です。
ジョーク:「支那人は商売で有名だが、インド商人にはかなわない。そのインド商人もレバノン商人にはかなわない。そのレバノン商人もユダヤ商人にはかなわない。しかし最強のはずのユダヤ商人がいうには、自分たちがかなわない商人がいる。それは誰か。日本の商社です」
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘の通り、改竄、でっち上げ宣伝を毎回反論しておくことは重要です。
さてちょっとニュアンスが違いますが、ユダヤ商人より巧妙なのが「レバ・シリ」(レバノンとシリア)、すなわちフェニキア人、カルタゴの末裔ですね。レバシリは印度華僑こと「印僑」よりも商売がうまく、しかもアルメニア商人を相手にしない。
 ジョークは80年代までの猛烈日本人ビジネスマンで、いまやこのジョークは通じないのではありませんか?
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