トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「床が水浸しになった」の巻

2024年10月21日 | 店主


昨日、夕方近くにお客様より緊急の修理依頼がありました。


基本的に日曜日と祝日はお休みをさせていただいています。


「洗濯機がオーバーフローして床が水浸しになってしまった」


そんなわけでとりあえず訪問




パナソニックの洗濯機(NA-FA90H6)


訪問した時には水浸しの床は既に拭き取られていました

洗濯機は排水が詰まらない限り基本的にはオーバーフローしても洗濯槽から水はあふれませんし、排水が詰まってもエラーで給水がストップします。






お客様から言われたオーバーフローですが、通常の洗濯ですと、ある程度洗濯槽に水が溜まると圧力スイッチが働いて給水をストップしますね


しかし、洗濯機には「すすぎ」の工程で注水すすぎがあります





洗濯槽の外側には受水槽があり洗濯槽から溢れ出した水を受けて排水します


「注水すすぎ」は文字どおり給水しながらすすぎますので、排水が詰まってしまうと洗濯槽から水があふれてしまいます


が、


排水が詰まっているとすすぎの前の段階で排水エラーになりすすぎの工程に進みませんから大丈夫


なので、洗濯機の後ろ側のカバーを外しどこから漏れているか通常のコースでスタートして確認






わかりました!


ある程度洗濯槽に水が溜まるとエアチューブ(圧力ホース)から水漏れ









エアチューブに亀裂が入ってました。


このエアチューブは、洗濯槽に水が入るとホース内部の空気が水圧で押し上げられ、上部にある圧力スイッチを押して規定圧力のところで給水をストップします。


しかし、このエアチューブに穴が開くと空気が漏れてスイッチが押されませんから給水はストップしません


そして、亀裂が入り穴の開いたところから水漏れするのです


今回はオーバーフローではなく圧力ホースからの水漏れでしたので、後日ホースを交換させていただきます。


応急処置として、亀裂の入ったところでカットして洗濯槽に差し込めばとりあえずは洗濯できますね


約10cmほど短くなりますが、少量の洗濯でしたら大丈夫でしょう(洗濯槽に水が入ると下がるため)


このエアチューブに亀裂が入るところは決まっていますね


原因はホースの劣化に加えて共通することは


毛布の洗濯の回数が多い家庭


洗濯機で毛布が洗えるとありますが、私はおすすめしません


毛布を家庭用洗濯機で洗っても、畳んで丸めるので汚れも落ちにくいし乾燥も時間が掛かります


洗濯機にはかなりの負担がかかりますから故障するリスクが多いので、毛布の洗濯はコインランドリーをおすすめします



きょうはここまで


つづく