トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「このエアコン工事した人に感謝」の巻

2020年06月02日 | 店主
焦らず急がすマイペース


きょうもエアコン取り替え工事からスタート



今まで使用されていたシャープのエアコン


30年以上前のエアコンですが、ちゃんと冷えますね

商品を製造されたメーカー(シャープ)さん

取り付け工事をされた電器屋さん


素晴らしい(^_^)b
(私ではありませんがね)


普段は、他の人がされた工事の粗探しをして得意げに記事にしたりしますが、自分もミスを犯すこともあるので、やはり、粗探しはやめ良いところを取り上げていくようにしたい




配管の断熱材はぼろぼろになっていますが、ガス漏れをせずいままで使い続けてこられたのは接続部分のフレア加工がキッチリできていた証拠ですね



エアコンが冷えなくなる原因として、エアコン内部の冷媒ガスが漏れるのも一因

この冷媒ガス漏れは、製造段階の配管溶接や取り付け時の配管加工ミスによることがあり、後者の加工ミスは適正な器具とそれを使いこなす技量が重要なんですね

フレア加工された配管





フレア加工とは


エアコンの冷媒ガス配管なんですが、加工前は先端がまっすぐのまま







それを、フレア加工ツールで




キコキコと配管の先端を広げますね




そして、ラッパ状に広がった先端を接続先にフレアナットで締め付け固定します。

締め付けは、規定のトルク(締め付ける強さ)でなければなりません

締め付け過ぎたり締め付けが弱いと、ラッパ状の部分とナットに隙間ができてガス漏れを起こします。

この一連の作業に個人差が現れますので、いくら高価な工具を持っていても経験は教科書では得られないものがあり重要なんですね


私も、エアコンが壊れて使えなくなるまでガス漏れを起こさないフレア加工をしますね


30年後に後輩が

「このエアコンを取り付けた電器屋は素晴らしい」

と言ってもらえるような工事を心掛けたいです。


今回、処分(リサイクル)するエアコンのリモコン




多少の汚れはあるものの、機能はちゃんと働いていますから、このようなリモコンはとりあえず保管しておきます。

稀に、必要な時があるもので・・・・・



きょうはここまで


つづく