俳人津田清子が亡くなった。昨夜通夜で、今日葬式だ。
橋本多佳子、山口誓子を師とし、俳句結社「天狼」などで活躍し、俳句結社「圭」の主宰だった。俳句の世界で有名になった句は「虹二重(にじふたえ)神も恋愛したまえり」だ。句集「無方」で蛇笏賞(俳人飯田蛇笏)を受賞した。無方には代表作の「無方無時無距離砂漠の夜が開けて」が入っている。94才で亡くなる数日前にも俳句の添削を行うなどその脳力はすばらしかった。
10年ほど前に知人から「奈良には俳人津田清子さんがいるよ」と聞いて、圭の句会の一つである初心句会に参加させていただいた。
私は勝手に師匠だと思っている。句友達と話すときには「先生、先生」と言っている。向こうは私を弟子とは思っていないと思うが。。。先生には大変よくしていただいた。俳句を始めて2,3年のとき、先生の推薦で俳句王国にも出さしてもらった。私の人生では最初で最後のテレビ出演だろう。感謝している。その時に見てもらった句は「笹ちまき笹の筋目をそのままに」、表面上褒めてもらった句は「冬天に寝そべる形オリオン座」だ。多分この句自身が良いのではなく、常識に囚われずに自分に見えたものをそのまま句に出せているのを評価していただいたのだろう。
最初はかなり厳しい人だったが最近は年齢のせいか非常に優しくなっておられた。色々な助言を頂いたが最近特に私が気にしているのは「お前のは知恵が出ている。もう少し自分自身を出しなさい。」というものだ。例えば、「台風の後は雨戸を開け放つ」には「台風の後も雨戸を閉めたまま」のようにできないのかと言われたことだ。考えれば、自分の感性で物事を見ることができなく、自分の感覚感情が世間の常識のみに左右されているなあ。
昨夜通夜に出席して、今までは実際に指摘して頂いたときだけ「ああそうだな」と思っていた。これからはいつも天国から見られている。自分自身でいつも考えなければいけないな。
葬式は 初夏の吟行 清子逝く
橋本多佳子、山口誓子を師とし、俳句結社「天狼」などで活躍し、俳句結社「圭」の主宰だった。俳句の世界で有名になった句は「虹二重(にじふたえ)神も恋愛したまえり」だ。句集「無方」で蛇笏賞(俳人飯田蛇笏)を受賞した。無方には代表作の「無方無時無距離砂漠の夜が開けて」が入っている。94才で亡くなる数日前にも俳句の添削を行うなどその脳力はすばらしかった。
10年ほど前に知人から「奈良には俳人津田清子さんがいるよ」と聞いて、圭の句会の一つである初心句会に参加させていただいた。
私は勝手に師匠だと思っている。句友達と話すときには「先生、先生」と言っている。向こうは私を弟子とは思っていないと思うが。。。先生には大変よくしていただいた。俳句を始めて2,3年のとき、先生の推薦で俳句王国にも出さしてもらった。私の人生では最初で最後のテレビ出演だろう。感謝している。その時に見てもらった句は「笹ちまき笹の筋目をそのままに」、表面上褒めてもらった句は「冬天に寝そべる形オリオン座」だ。多分この句自身が良いのではなく、常識に囚われずに自分に見えたものをそのまま句に出せているのを評価していただいたのだろう。
最初はかなり厳しい人だったが最近は年齢のせいか非常に優しくなっておられた。色々な助言を頂いたが最近特に私が気にしているのは「お前のは知恵が出ている。もう少し自分自身を出しなさい。」というものだ。例えば、「台風の後は雨戸を開け放つ」には「台風の後も雨戸を閉めたまま」のようにできないのかと言われたことだ。考えれば、自分の感性で物事を見ることができなく、自分の感覚感情が世間の常識のみに左右されているなあ。
昨夜通夜に出席して、今までは実際に指摘して頂いたときだけ「ああそうだな」と思っていた。これからはいつも天国から見られている。自分自身でいつも考えなければいけないな。
葬式は 初夏の吟行 清子逝く