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旅・ふ・る Tabi Full

エジプト4日め② 未完成の大エジプト博物館を再訪

これまでのタイトル「エジプト・ドバイ・プラハ」は長いので、今回からシンプルに「エジプト」だけにしようと思います。
どうでもいい話ですが(笑)
引き続きおつきあい下さいませ。

昨年12月のエジプト旅行4日め、今日は、Jさん夫妻と3人で、大エジプト博物館の見学です。
送迎は、初日の観光で、私がお世話になったGolden Nile社に予約しておいたので、9時に迎えに来てくれました。
いつも時間厳守で、それどころか、早めに来られるので気持ちがいいです。
今回もドライバーさんだけと思ったら、同じアシスタントさんが来られました。

大エジプト博物館 Grand Egyptian Museum 

頭文字を取って、GEMとも呼ばれています。
この博物館、「Openするする詐欺」じゃないかと言いたいくらい(笑)、何度も延期して、なかなかOpenしないのです!
当初は、2012年OPENを目指していたそうですが、何度も延期をアナウンスし、やっと2024年10月にプレオープンはしたものの、いまだにグランドオープンまでこぎつけていません。

私は2回めなんですが、2023年9月に初めて訪れた時も、予定ではオープンしているはずだったのに延期され、限定エリアだけの見学だったのでとても残念な思いをしました。

今回はプレオープンしていたのでまだよかったけど、グランドオープンはまだ先とのこと。
政情不安やコロナ禍、資金面の問題などいろいろあって、延期されてきたので、仕方ないんですが。
とは言え、前回よりは展示物が格段に増えているので、予定通り訪問することにしました。


大エジプト博物館は、日本が842億円を円借款しているので、日本語があちこちに見られました。

最初のゲートで、手荷物検査があります。
その後、アシスタントさんがチケット売場で買ってきた入場券を受け取り、後は3人で時間まで自由行動です。
博物館の中を日本語ガイドさんに説明してもらうと、かなり時間がかかるので、ここは3人で自由見学にしたのです。




中庭のオベリスクは、ラムセス2世(Ramses Ⅱ)のもの。
古代エジプトでは、王の名前が刻まれた石像やオベリスクの、名前の部分を、次の王が自分の名前に書き換えることが多かったので、ラムセス2世は書き換えられないよう、オベリスクの底に名前を刻んだそうです。


底の名前を見せるため、このような展示になっていると知って見に行きましたが、残念ながら、囲いがあって近づけませんでした。
底を見せるためなのに、なんで???
エジプトは理解不能なことが多いです(笑)
でも簡易的な囲いなので、博物館がグランドオープンしたら見せるのかな?


メインエントランスはピラミッドの形。


エントランスの壁は象形文字(ヒエログリフ)のデザインで、雰囲気抜群です。
ところどころに描かれているツタンカーメンの黄金のマスク、なんかかわいい(^^)
そうそう、ツタンカーメンの黄金のマスクは、いずれこちらに移されますが、まだエジプト考古学博物館にあります。


入場すると中央に巨大なラムセス2世像。
元々、メンフィスのプタハ神殿で見つかり、その後、ラムセス中央駅前の広場に移されましたが、屋外のため痛み始めたので、この度、大エジプト博物館へ移されたそうです。
2018年に移動された時はパレードが行われ、お祭り騒ぎだったそうですよ(^^)


屋内に移されてよかったですね。
きれいな状態で、私たちが見られるのは有難いことです。


前回は、この階段から先へ進めなかったので、ワクワクドキドキです(> <)
下段は、古代エジプトの王(ファラオ)たちの像で、中段は聖なる建造物、上段は王の棺などが置かれているそうです。
頂上の大きな窓からは、ピラミッドを望むことができるので、それも楽しみです。

ゆるやかですが、上まで105段あるそうで、結構疲れました。
でも右側にエスカレーターがあるのでご安心下さい。
下りはエスカレーターを使いました。


センウセレト3世像 Senusert Ⅲ
と書かれていますが、ラムセス2世によって名前を書き換えられているので、もしかしたら、アメンエムハト4世 Amenemhat Ⅳかもしれないそうです。


アメンヘテプ3世の座像 Amenhotep Ⅲ


ハトシェプスト女王の巨像 Hatchepsout


古代エジプトのファラオたちの像が並んでいる光景は圧巻ですね。


アクエンアテン王(ツタンカーメンのお父さん)Akhenaton

この方は、インパクトのあるお顔なので、すぐ分かりました(笑)
カイロとルクソールの中間あたり、アマルナという町の「アテン神殿」に置かれていたそうです。


アクエンアテン王の正妃は、古代エジプト三大美女の1人と言われている、ネフェルティティ。
ですが、ツタンカーメンは2人の子供ではなく、アクエンアテン王と、実の姉か妹との間の子供だそうです。
その時代では珍しくないことかもしれませんが、なんだかショックですね~(> <)


標章を持つセティ2世の像 Sethy Ⅱ


標章を持つラメセス3世の像 Ramses Ⅲ


標章を持つメルエンプタハ王の像 Merenptah

メルエンプタハって聞いたことがある!と記憶をたどったら、前回エジプトに来た時、王家の谷で、この方のお墓を見学していたのす。
その時も、「メルエンプタハって誰?」って調べたんですよね(笑)
ラムセス2世の第13王子でした。

王家の谷を訪問した時のブログ ⇒ 王家の谷 ラムセス3世とメルエンプラハの王墓


アメンエムハト3世のスフィンクス  Amenemhat Ⅲ


アメンエムハト1世の神殿の門  Amenemhat Ⅰ


セベクエムサフ1世の石柱 Sobekemsaf Ⅰ
美しいデザインですね。


ハトシェプスト女王のオベリスク先端部
これ、見たかったんです(^^)


左側に描かれていたハトシェプスト女王が削られていますが、これは、即位を阻まれた義理の息子トトメス3世が、女王を恨んで削ったと言われています。

前回、カルナック神殿で、ハトシェプスト女王のオベリスク↓を見まして・・その先端部が大エジプト博物館で見られると知って楽しみにしていたので、感無量です(> <)

カルナック神殿のハトシェプスト女王のオベリスク(2023年9月訪問時の写真)


セクメト女神の座像(疫病を遠ざける神)Sekhmet

アメンヘテフ3世が、信仰していたセクメタの像を数百体、作らせたそうです。
世界中の博物館で展示されていて、日本では東京国立博物館にあるそうです。


ラメセス2世とメルエンプラハ王のスフィンクス


アメンヘテプ3世(左)と太陽の神(右)


プタハ神の巨像(商工の神)


メルエンプタハ王の戦勝記念碑


ラメセス2世(左側)とプタハ神(右側)


上段は王や王妃の棺が並んでいます。
かなり登ってきました。

展示物に夢中で、途中は疲れを感じなかったのですが、頂上に着いたらぐったりです。
Jさん夫妻は、私より年上ですが、2人ともお元気で、足腰が丈夫なので羨ましい限り(> <)


頂上に到着。
大きなガラスの向こうにピラミッドが見えて感動~!
これはエモい設計ですね(^^)

以上、階段の展示物を、ほんの一部ですが、ご紹介しました。
隣のメインギャラリーは更に広くて、膨大な展示物が揃っていましたが、写真が多くなりますので、ここで一旦切ろうと思います。
続きはしばらくお待ち下さい(^^)


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