今日は台風なので、午前中に畑の点検や台風への備えをして、あとは家でじっとしておこうと思っていたのですが、午前中はよく晴れて

11時ごろには相当じりじりと背中を焼かれる感じになってきたので、作業量を決めて、それだけ済ませることにしました。近くの畑には、90歳を超えてなお元気に畑に通っていらっしゃるおばあさんの姿が見えましたが、作業上がりの時にはその姿もなく、人影はありませんでした。
12時前に作業を終え、畑から道に出ると、少し離れた側溝のところに座り込んでいる人がいて、通りがかりの軽自動車(電気工事関係らしき会社のバン)から男性が降りてきて、その人に話しかけようとしているところが見えました。
なんだろう?

何度か話したことのあるおばあさんなので、私が近づいて名前を呼びましたが、目をつぶってうなだれたまま反応がありません。男性が近くの自販機で買ってきたスポーツドリンクを飲ませようとしましたが、やはり反応はなし。ただ、呼びかけると声の方向に顔を動かそうとしているので、意識がもうろうとしているのだと判断して、救急車を呼びました。
近くには家が数軒ありましたが、いつも留守がちなので、100mほど離れた我が家に走って戻り、119番しました。それを聞いた妻や息子がおばあさんのもとへと走ってくれました

電話で細かく説明をして、現場に戻ると、男性や妻たちがすぐそばの細い道におばあさんを寝かせて、シートで日陰を作り、話しかけたり水を飲ませたりしていました。おばあさんは話して応答ができるようになっていて、スポーツドリンクを一口飲んで「ああ、美味しい!」と笑顔になりました。
ちょうどそこへ救急車が来て、第一発見者の男性から簡単に事情を聴いて、病院へと向かっていきました

思わぬひと騒動でした


落ち着いて思い返すと、現場の近くにデイサービスの施設があって、先にそこに駆け込めば良かったのに、救急車!→電話!→自宅!と思い込んで行動した、落ち着きを失っていた自分が少し恥ずかしかったです


それに比べて、通りがかりの男性は、ばあさんを寝かせたり、日陰を作るシートを持ってきたり、スポーツドリンクをおばあさんが飲みやすいようにストローを用意したり、冷静沈着に行動していました。“できる男”だったなぁ
