JR奈良駅まで、薄暗くなって深々と冷え込む中、200人ほどが集まってました。いくつかの政党の人間とか、労働組合関係とか、市民団体関係とか(沖縄の基地関係の人も来ていましたし、原発反対のグループも来ていました)、いろんな人たちが集まって、白い息を吐きながら、アジり(っていうほどのこともなく、かなりおとなしい口調でした。私が学生のころの印象とはずいぶん違いますね)を聞いて、拍手したりしていました。集会には、山本太郎氏とか、民主党の前川参議院議員とか、自主夜間中学でお世話になっている県会議員とかが来ていました。
そのあと、奈良県庁までシュプレヒコールしながらデモしました。ただ、シュプレヒコールをリードする女の子の言い方が今の娘っ子っぽくてかわいくて、参加者は、握り拳を突き上げながら、微笑んでいました(笑) でも、体は冷え冷えとしましたが、気持ちはちょっとだけホクホクしました。40分ほどのデモ行進でしたが、久しぶりに歩いて、体も心も久しぶりのほてりを覚えました
この法案をはじめ、TPPにしても、改憲にしても、安倍政権の進もうとする道は、日本がアメリカの一属州に向かっているように思えてなりません。アメリカの都合で、日本人の命が戦闘で奪われ、日本の食事が危機に瀕し、結局美味しい思いをするのは1割程度の金も力もある人間だけで、あとの市民は働きの割には低レベルの生活しかできないような、そして仕事を辞めた老人は尊重されるどころか生命の危機に瀕するような、それから中央につながる地域の人間は安泰なのに中央から離れた人間は生活に困窮するような、そんな暗い日本の将来を思わされます。少し違うかもしれませんが、伊藤博文の時代の、日本統治下の朝鮮政府を連想します。簡単にえば、アメリカに実質統治されている日本政府と、それに無理やり連れて行かれる多くの市民を。
よく、国が船に例えられて、「日本丸のかじ取りが首相」のように言われますが、それは違いますよね。私たちは、首相を船頭とした日本丸という一隻の船に乗っているのではありません。私たち一人一人は一隻の船です。その船が、日本漁業組合に属しているようなものです。組合の首長は首相。だから、船頭が失敗すれば船が沈むような、一蓮托生の関係ではありません。組合長が失敗すれば、それぞれの船は組合を離れますし、別の組合を作ることもあります。そんな分裂をしないためにも、首長はいつでも首のすげ替えができなければいけません。その分裂を自由にさえないのが、この法律です。一隻一隻の船の意志を封じ込めるのです。それを補強するのがTPPであり、そのバックボーンにするために改憲が行われようとしているのです。
それにしても、自民党や公明党に投票した人たちは、みんなこれを望んでいたのでしょうか? その人たちの意見を伺いたいものですし、こういう政府を選挙で通した人たちの責任は重いですよね。
かつて朝鮮半島では暴動やテロ行為で市民は意思表示しました。そんな卑劣な手段を用いるしかない状況に、今度は我々が追い込まれるのでしょうか? 日本的心性を失わせるような、今の政治状況には、殺伐たる思いを禁じえません。
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みらパパ
K RAUM
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