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小鳥原川橋梁を撮影して

2023-08-10 06:00:00 | 日記
さ小鳥原川はヒトトバラガワと読みます。
難読地名ですね。
こちらは第1小鳥原川橋梁です。
広島県庄原市JR芸備線にあります。

今は3月に起きた落石による脱線事故によって不通です。そろそろ復旧の時期になりますが…

ここは星景写真で星とディーゼル車の光跡を写した方の写真を見て知りました。
地元の広島県にこんな風景があるとは!驚くとともに従兄弟のエピソードを思い出しました。バイクで広島から島根に向かう中国山地の中でとても高い鉄橋を見て、後でその光景を探してみたが見つからなかったとか。
 
星景写真でここを知ってから、いつか訪ねてみたい場所となりました。


どうして小鳥をヒトトと読むのか?ネットの記事を検索すると古語でヒは「小さいこと」を意味し、トトは鳥を意味していたとありました。

次の写真から第2小鳥原川橋梁です。

ですが古語辞典でヒを引いても小さいという語義を見つけられませんでした。それで次にトトが鳥というのを見ても古語辞典に出ていません。ただ複合語で鳥を単にトという例はありました。

鳥網(トナミ)、鳥座・塒(トグラ)[鳥の巣、鳥小屋の意]




単音節の名詞を繰り返して同じ意味を表すのは、手テとオテテ、乳飲子のチとチチなど例があるので、鳥をトトと言ったとするのも理解できなくもないです。


それで再びヒに戻って考えてみると、小さくて鳥でヒというと雛ヒナが思い浮かびます。

それで雛で検索してみると鳥の雛ではなく雛人形のヒナについて、人形辞典の項目が出てきました。

ひな〔雛〕鳥の雛のごとく小さい人形の意。

古くはひひな、あるいはひいなといった。生まれたばかりの鳥の子がヒヒと鳴く、即ちヒヒナクのつまったのが語源という。昔から小さい物をあらわすのに、雛鳥、雛菊、雛型などという。


雛が「ヒヒと鳴く」のに違和感がありますが古語辞典で見るとヒヒメクで「ぴいぴいと声を立てて鳴く」とあります。

上古h音はp音であったとされますから、ヒヒの実際の発音はもともとピピ、ピィピィであったわけです。

するとヒヨコはピヨコ、ピヨピヨ鳴くからピヨコになったと想像がつきます。

ヒヒから始まる古語にヒヒラクで「べらべらしゃべりまくる」とあるのも面白い。もとの発音はピピラクで雛がピィピィ鳴くようにうるさい様子を形容したものと想像されます。


少し脱線しましたがヒトトのヒはもともと雛鳥の鳴き声のピィから来ていると考えると、音と漢字表記の小鳥原川がピッタリ一致してスッキリしました。

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ここまで書いて下書き保存していました。

写真を撮影したのは7/16で芸備線も既に復旧しているようです。


このあと古語についての考察をもう少しする予定でしたがここまでで投稿することにします。

色々考えてみたことを備忘録として記すと…

雛と同音の鄙は語源的には日無とされている。

光は古の発音がピカリ、光るはピカル

ヒカリの語源は擬態語に違いない

ヒメ・ヒコは日女・日子

日のピと光ピカリのピは関連あるはず。

東ピムガシは日向し、天照大御神のムカツヒメ、六甲は向のムコ etc.

ピヨコちゃんで鶴太郎のギャグを思い出して調べてみると元ネタのてんやわんやのレコードがYouTubeにありました。聞いてみると、あのねのねの赤とんぼの唄の本歌でもあると分かりたまげました。