社会人三年生の頃、
社員寮が海の近くにあったので、
先輩の勧めでサーフィンにトライ。
良さげな場所を求めて海岸線を
ドライブしてみたり、
DVDを買って研究してみたりと、
大層夢中になっていたが、
波待ちでウトウトしてたら遭難。
いやぁ~、会社休んで、
誰もいない海でプカプカしてると
気持ち良いんだコレ。
当時は毎月残業150hr超という
阿呆な仕事ぶりだったので
前日の残業疲れからウトウトと。
そして、離岸流か何かに飲まれて
そのまま沖へ…。
ハッ!と気が付くと、
右も左も分からない。
砂浜は何処?
…それはもうパニックですよ。
『タスケテクレ~!
オキニナガサレタヨ~』
パニックが落ち着くと
次に何が来るか知ってる?
自分自身の勝手な想像から来る
恐怖心ですよ。
…あかん。
海面に手ぇとか出てきて深淵に
引きずり込まれるかもしれん?
…どどど、どうしよう!?
散々、慌てて慌てて
『もう、どうでもイイや』
って、不貞寝してたら、
潮の流れが変わったのか浜の影が。
…助かった。
もう必死ですわ。
しかし、浜についたら
今度は此処が何処だか分からない。
車はどっち?
いや、まずは水をプリーズ。
サーフボードを引きづり、
ヨボヨボ歩きながら近くの民家へ
『すみません。此処は何処ですか?』
『…は?』
『いや、遭難して…。
そこの浜に打ち上げられて、
右も左も分からなくて…。』
『…はぁ?』
もはや、只の怪しい人です。
道を教わり、ポカリスエットと
キュウリの一本漬けを貰い、
板をズルズル、
キュウリをポリポリしながら
家路へ…
もはやスッカリ夜です。
…な~んて遭難体験を
二度程経験しまして、
サーフィンやめました。
皆さん、居眠りサーフィンは
大変気持ち良いですが、
危険ですよ。
気を付けて下され。